地域総合整備資金貸付

ふるさと融資（地域総合整備資金貸付）とは

ふるさと融資（地域総合整備資金貸付）は、地方公共団体（都道府県、市町村）が、地域振興を目的として、民間事業者に対して行う無利息の融資制度です。地方債を原資とし、一般財団法人地域総合整備財団の協力を得て運営されています。

この制度は、地域経済の活性化や雇用創出を目指し、民間事業者の事業活動を支援することを目的としています。特に、地域社会の発展に貢献する事業に対し、無利息で資金を貸し付けることで、事業者の負担を軽減し、事業の促進を図っています。

融資対象となる事業

ふるさと融資の対象となる事業は、以下の条件をすべて満たす必要があります。

1. 雇用創出: 事業開始に伴い、事業地域内で新たな雇用が見込まれること。都道府県からの融資の場合は5名以上、市町村からの融資の場合は1名以上の雇用が必要です。
2. 公益性: 公益性、事業採算性、低収益性などの観点から、地域社会への貢献が期待できる事業であること。
3. 設備資金: 融資は100万円以上であり、事業に必要な設備投資のための資金であること。

融資条件

融資限度額:
都道府県・政令指定都市：80億円
政令指定都市を除く市町村：20億円
融資比率: 当該事業に係る借入総額の50%以内
融資期間: 5年以上20年以内
融資利率: 無利息（ただし、延滞した場合は年14%の延滞利息が発生）
担保: 民間金融機関による連帯保証が必要
返済方法: 元金均等半年賦償還

特例措置

過疎地域、離島地域、特別豪雪地帯などの地域では、融資比率が借入総額の60%以内となる特例措置があります。また、地域再生計画認定地域や特定地域経済活性化、沖縄県などの特別指定地域では、融資限度額が増加される場合があります。

ただし、融資対象事業や融資限度額は、各地方公共団体によって独自の制約が設けられている場合があるため、利用を検討する際には必ず各自治体に確認する必要があります。

ふるさと企業大賞

一般財団法人地域総合整備財団では、ふるさと融資を活用した事業者のうち、地域振興や地域経済活性化に特に貢献した事業者を「ふるさと企業大賞（総務大臣賞）」として表彰しています。受賞者は、各都道府県や指定都市から推薦された事業者を対象に、有識者による審査委員会で選考されます。

この賞を通じて、ふるさと融資制度の活用を促進し、地域社会の発展に貢献する事業者の活動を広く周知することを目的としています。

まとめ

ふるさと融資は、地域活性化を目指す民間事業者を支援する重要な制度です。無利息での融資により、事業者の負担を軽減し、地域経済の発展に貢献することが期待されます。融資を検討する際は、各自治体の情報を確認し、事業計画をしっかりと立てることが重要です。

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