地球を七回半まわれ

地球を七回半まわれ

「地球を七回半まわれ」は、作詞を阪田寛夫、作編曲を越部信義が手掛け、宍倉正信と杉並児童合唱団が歌唱を担当した、日本の歌です。

概要

この楽曲は、NHKの子供向け歌番組『歌のメリーゴーラウンド』で1965年8月に初めて放送されました。その後、1965年10月から11月にかけてNHKの『みんなのうた』でも紹介され、広く親しまれるようになりました。当時、日本で急速に進んでいたモータリゼーションを背景に、車をテーマにした歌詞が特徴です。また、音楽のリズムには、当時流行していたゴーゴーが取り入れられています。

タイトルの「七回半」という表現は、光速が秒速300,000kmであり、地球の周囲の長さが40,000kmであることから、「1秒間に地球を7回半まわる」という光速度の比喩として用いられています。この歌は、光の速さを子供たちにも分かりやすく伝える役割も担っていました。

バージョン

開始当初はモノクロの実写版でしたが、1973年2月から3月にかけて、マキノプロ（牧野圭一主催のアニメ制作プロダクション）によってカラーアニメ版としてリメイクされました。このアニメ版は、新たな世代の子供たちにも歌の魅力を伝えました。

再放送

1997年4月から5月にはラジオのみで再放送され、その後も2006年、2011年4月3日放送の『みんなのうたスペシャル 1960'sセレクション』、2021年7月と、何度か再放送されています。これらの再放送では、初期のモノクロ実写版が使用されました。モノクロ実写版の映像は、1番が神奈川県横浜市のこどもの国のゴーカート風景、2番が首都高速道路、3番が富士スバルラインとなっています。

一方、カラーリメイク版は「みんなのうた発掘プロジェクト」によって映像が提供され、2016年1月に「みんなのうたお楽しみ枠」限定で、43年弱ぶりに再放送されました（サイドパネル付き・ニュープリント）。この再放送は、長らく見ることができなかったアニメ版を再び視聴できる貴重な機会となりました。

「地球を七回半まわれ」は、時代を超えて愛される歌として、今も多くの人々の心に残っています。

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