地蔵寺 (福州市)

地蔵寺（じぞうじ）は、中華人民共和国福建省福州市晋安区岳峰鎮金鶏山に位置する曹洞宗の寺院です。その歴史は古く、南朝梁時代にまで遡ります。

歴史

地蔵寺は、南朝梁の大通元年（527年）に「法林尼寺」として創建されました。唐の乾寧元年（894年）には寺院が改修され、五代十国時代の閩の時代には、報恩寺と名称が変更されました。清の同治2年（1863年）に再び修繕が行われた際、現在の地蔵寺という名に改められました。

中華民国時代には尼寺となり、浄土宗に改宗しました。しかし、1966年に始まった文化大革命の時期には、紅衛兵によって宗教施設が徹底的に破壊され、地蔵寺もその例外ではありませんでした。文化大革命後、1983年に中華人民共和国国務院によって漢族地区仏教全国重点寺院に認定され、保護されることとなりました。

伽藍

地蔵寺の境内には、以下の主要な建物が配置されています。

山門: 寺院の入口に位置し、参拝者を迎えます。
天王殿: 四天王像が安置され、寺院の守護を担っています。
大雄宝殿（本堂）: 寺院の中心となる建物で、本尊が安置されています。
地蔵殿: 地蔵菩薩が祀られており、人々の救済を祈願する場となっています。
弥勒殿: 弥勒菩薩（未来仏）が安置されています。
観音殿: 観音菩薩が祀られ、慈悲と救済を求める人々の祈りの場となっています。
* 大悲殿: 千手観音菩薩が祀られています。

地蔵寺は、長い歴史の中で幾度かの変遷を経て、現在の姿となりました。文化大革命による破壊を乗り越え、再建された寺院は、多くの人々の信仰を集める重要な場所となっています。

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