地震保険料控除

地震保険料控除（じしんほけんりょうこうじょ）

地震保険料控除とは、地震保険に関する税金の軽減制度の一つで、日本においては所得税と個人住民税の両方に適用されます。この制度は、2007年度以降に導入されたものであり、それ以前に存在した旧損害保険料控除の改組によって創設されました。

概要

地震保険料控除は、特に住宅や生活用動産に対しての保険契約に支払った保険料や掛金を対象としており、これらの支出が総所得金額から控除されます。対象となるのは、自己または同一生計の配偶者が所有する居住用の家屋や動産で、地震などによる損害に対する保険が設定されます。控除額は、契約者に支給される配当金を差し引いた後の正味払込保険料が計算の基準となります。

ただし、賃貸物件を目的とした契約や火災保険契約のみでは、この控除を受けることはできません。しかし、地震保険が含まれている火災保険料は、事業用資産に関しては必要経費として計上可能です。さらに、2006年の12月31日以前に契約された長期損害保険に付随する保険料も、特定の条件を満たす場合には「旧長期損害保険料」として控除対象となります。

控除額

控除額に関しては、支払った保険料の種類によって異なります。主に次の3つのケースがあります。

1. 地震保険料に基づく控除
2. 旧長期損害保険料に基づく控除
3. 地震保険料と旧長期損害保険料の両方を支払った場合に、その合算額が控除されます。

この合算額には上限があり、所得税で50,000円、住民税で25,000円までが上限です。

手続き

地震保険料控除を受けるには、確定申告または年末調整の際に、原則として「地震保険料控除証明書」が必要です。この証明書は保険会社から発行され、支払った保険料の金額が記載されています。また、控除証明書がない場合、控除を受けることができないため、必ず保管しておくことが重要です。

関連項目

地震保険料控除は、確定申告、年末調整、生命保険料控除などの関連制度とともに、税務上の知識を広げるために重要な情報です。また、損害保険や火災保険に関する理解を深めることで、税理士との相談や助言を受ける際に役立つでしょう。

外部リンク

• - 地震保険料控除（国税庁）
• - 旧長期損害保険料（国税庁） - ウェイバックマシン（2018年4月25日アーカイブ分）

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