坂上洋子

坂上 洋子（さかうえ ようこ）

坂上洋子は、1968年8月29日に長崎県で生まれた元柔道選手で、現在は石角という姓を名乗っています。身長163 cm、体重95 kgで、主に大外刈を得意技としています。柔道の競技生活を終えた後、アマチュア無線の世界にも足を踏み入れ、現在は2児の母として家庭と競技生活を両立させています。また、日本マスターズ柔道協会にも所属しており、引退後も柔道との関わりを持ち続けています。

経歴

坂上は、長崎市立西北小学校に通っていた頃、兄の影響で柔道を始めました。その後、長崎市立岩屋中学校、長崎県立長崎西高等学校を経て筑波大学に進学しました。大学卒業後の1992年、彼女はバルセロナオリンピックに出場し、女子柔道72kg超級のカテゴリーで競技しました。準決勝では相手に抑え込まれる完敗を喫したものの、3位決定戦においてポーランドのベアタ・マクシモフを逆に抑え込み、見事に銅メダルを獲得しました。

引退後の彼女は阪神・淡路大震災を経験し、アマチュア無線の免許を取得。震災を乗り越えたその経験をもとにパネルディスカッションに参加し、災害時のアマチュア無線の重要性やその運用に関する問題点について話し合っています。

家族と柔道

柔道を始めたきっかけは、兄の練習に付き添ったことでした。坂上家は柔道一家であり、母方の祖母の兄や祖父も柔道に関わっていました。また、長崎の教育界や柔道界に貢献してきた親戚もおり、柔道に対する情熱は家族の伝統とも言えます。小学生時代には、赤迫電停からの路面電車で柔道教室に通う日々を送っていました。この頃には、同級生である原田知世もバレー教室に通っており、地域では彼女たちのエピソードが語り継がれています。

主な戦績

坂上の柔道キャリアにおける主な戦績は以下の通りです。

• - 1983年: 体重別 66kg超級･･･3位
• - 1984年: 体重別･･･3位
• - 1985年: 体重別･･･優勝
• - 1986年: 体重別･･･2位
• - 1987年: 体重別･･･優勝
• - 1988年: アジア柔道選手権大会無差別･･･3位
• - 1988年: 体重別･･･優勝
• - 1988年: 学生体重別･･･優勝
• - 1989年: 体重別･･･優勝
• - 1990年: フランス国際･･･3位
• - 1990年: 体重別･･･2位
• - 1990年: 全日本学生柔道選手権大会･･･優勝
• - 1990年: 福岡国際無差別･･･3位
• - 1991年: 福岡国際･･･3位
• - 1991年: 福岡国際無差別･･･3位
• - 1992年: フランス国際･･･2位
• - 1992年: ブルガリア国際･･･3位
• - 1992年: 体重別･･･優勝
• - 1992年: バルセロナオリンピック･･･3位
• - 1993年: 体重別･･･3位

関連項目

• - 柔道家一覧
• - オリンピックの柔道競技・日本人メダリスト一覧

坂上洋子は、その競技者としての基盤を持ちつつ、母親としての新たな人生を歩んでいることが、多くの人々にとってのインスピレーションとなっています。

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