坂出市立櫃石中学校

坂出市立櫃石中学校の概要

坂出市立櫃石中学校（さかいでしりつ ひついしちゅうがっこう）は、香川県坂出市の櫃石島にかつて存在した公立の中学校です。2018年3月に閉校となるまで、69年間にわたり多くの生徒たちを教育してきましたが、1994年以降は島外に通学する生徒が増え、最終的には生徒数が10人未満にまで減少してしまいました。

最後の卒業生はたった1名の男子生徒であり、大半の授業は教員とその生徒とのマンツーマンで行われていました。

沿革

学校の歴史は1947年にさかのぼります。この年、学制改革に伴い与島村立櫃石中学校が開校し、最初は小学校の教室を借用しての運営が行われていました。1948年には独自の校舎が完成し、その後1953年に坂出市に合併されたことにより、坂出市立櫃石中学校と改称されました。

学校の教育活動は、次第に目を引く結果を生むようになりました。1956年には中学校教育研究会を開催し、教育に関する研究が活発化。1959年からはミルク給食が始まり、栄養面への配慮もされました。1966年には香川県春季バレー大会で男子が優勝を果たし、学校の名を広めることにも成功しました。

1970年代には、校歌が制定されたり、教育論文が表彰されたりするなど、学業だけでなく文化的な活動も重視されるようになりました。また、1973年には生徒の野外活動が全国ネットテレビで放映されるのも印象的でした。

1980年代には、地域貢献の活動も開始され、1981年には「島をきれいにする運動」の表彰を受け、地域社会との関わりが強くなりました。

1984年に開講された弓道クラブや1988年にオープンした体育館など、さまざまな施設やクラブも新設され、教育環境の向上を図りました。

近年の歴史

2000年代に入ると、情報化に伴う教育環境の整備が進められ、コンピュータの設置や情報通信技術（ICT）の導入が行われました。また、地域との連携を強めるため、ふれあい農園の開設などさまざまな地域貢献の活動が活発化しました。

さらに、文化的イベントとして、様々な作文コンクールや実践校の認定を受けるなど、多面的な教育活動に取り組んでいました。坂出市PTAソフトボール大会で準優勝を果たしたり、バドミントン大会での活躍など、運動面でも成果をあげました。

閉校

しかしながら、2018年に最終的に閉校することになり、閉校式や記念事業が行われました。この年は、瀬戸大橋の開通から30周年にあたる年でもあり、関連したテレビ番組の取材も受けるなど、最後の年を華々しく締めくくることとなりました。

最後の卒業生と教員との思い出は、櫃石大学校の歴史に刻まれ、地域にとっての大切な思い出となりました。校区内では学びの場を提供し続ける意義も大きく、地域住民とともに支え合う学校だったのです。

まとめ

長い歴史を持っていた坂出市立櫃石中学校は、教育現場だけでなく地域社会とも深い結びつきを持ち続けました。閉校となった今でも、その活動や影響は地域に根付いています。

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