坂本一将

坂本一将について

坂本一将（さかもと かずまさ）は、1990年11月16日生まれで東京都新宿区出身の元プロ野球選手（内野手）です。右投左打というスタイルで、NPBでは育成選手として活躍しましたが、現在は社会人野球・SUNホールディングスEAST硬式野球部の監督を務めています。

経歴

プロ入り前

坂本は小学校時代から武蔵府中シニアで野球を始めました。ここでの活躍が認められ、世界大会で優勝を果たすなど、その才能は早くから注目されていました。新宿区立西戸山中学校に進学した際も、武蔵府中シニアで日本一の経験を持っています。中には、後輩にモデルや俳優として活躍している長谷川潤がいるなど、彼にとっても特別な時期でした。

高校は浦和学院に進学し、2年生の夏には第89回全国高等学校野球選手権大会に埼玉県代表として出場。その後、3年生の夏には全国大会に出場し、横浜高校との対戦で3安打を記録しましたが、チームは惜しくも敗退しました。

大学時代

東洋大学に進学後、坂本は2年秋からリーグ戦に出場します。4年時にはレギュラーとして活躍するも、成績に苦しみ、通算で打率は.186に留まりました。大学では、藤岡貴裕や鈴木大地などの選手と共に過ごし、貴重な経験を積みました。

社会人野球とBCリーグ

大学卒業後は、セガサミーに入社し、1年目からレギュラーとして活躍しました。2年目には社会人野球日本選手権大会で準優勝に貢献するなど、社会人野球でもその実力を発揮しました。しかし、2015年シーズンをもってセガサミーを退社し、独立リーグのBCリーグに進むことを決意します。

石川ミリオンスターズに入団した坂本は、1年目から打率.305を記録し、19盗塁を成功させるなどの活躍で、チームのリーグ西地区年間優勝に寄与します。2016年のNPB育成ドラフトでオリックス・バファローズに指名され、育成選手として入団しました。背番号は127で、162cmという身長は当時最も小柄な選手でした。

オリックス時代

オリックスでは、春季キャンプから一軍の紅白戦に参加しますが、公式戦出場は果たせず、2018年に同球団との契約が結ばれないこととなります。その後、坂本は現役から引退する決断を下しました。

現役引退後

引退後はセガトイズに転職し、営業職に従事しています。さらに、社会人草野球チーム「Nomad.Yankees」でプレーするなど、野球への情熱は持ち続けています。そして、2021年4月から社会人野球チームのSUNホールディングスEAST硬式野球部でコーチを務め、2022年には監督に就任しました。

選手としての特徴

小柄な体格ながら、坂本は堅実な守備が持ち味の内野手であり、50m走を5秒8で駆け抜ける俊足の持ち主です。さまざまなポジションをこなすための努力も重ねており、かつてのチームメイトや監督からも高く評価されています。

人物背景

坂本の愛称は「チョロ」で、彼の野球人生には多くの影響を与えた人々がいます。特に亡き父は、西南学院大学の野球部で活躍した選手で、坂本にとって大きな支えでした。さらに、柴田恭兵のことを実父のように慕うなど、感情的なつながりも深いです。オリックスへの入団会見では、座右の銘を「関係ないね!」とし、プロとしての活躍を誓いました。

坂本一将はその独特のキャリアや人間関係を大切にしながら、これからも野球界に貢献していくことでしょう。

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