城北朝鮮初級学校

城北朝鮮初級学校の概略

城北朝鮮初級学校は、大阪市旭区に所在していた朝鮮学校であり、学校法人大阪朝鮮学園によって運営されていました。この学校は日本の小学校に相当する教育を提供していましたが、正式な学校教育法に基づく制度の一部ではなく、各種学校として位置付けられていました。残念ながら、2023年に大阪福島朝鮮初級学校、北大阪朝鮮初中級学校との統合により、城北朝鮮初級学校は閉校となりました。

学校の沿革

この学校の起源は、1945年の太平洋戦争終戦後にさかのぼります。終戦とともに、各地で朝鮮人児童に朝鮮語を教える国語講習所が開設され、それらが後に朝鮮学校の母体となりました。1946年以降、大阪市北東部や北河内地域に数校の朝鮮学校が相次いで設立されました。具体的には、1946年6月10日に北河内郡南郷村（現在の大東市）に住道朝鮮学院が開校し、続いて1947年4月1日には寝屋川朝鮮学院が寝屋川町（現在の寝屋川市）に開校、さらに1948年4月1日には大阪市城東区に城東朝鮮学院が開校しました。また、1949年7月には朝聯旭都朝鮮学校が大阪市旭区に設立されています。

しかし、1949年10月には朝鮮学校閉鎖令の影響を受けて、これらの学校は一斉に閉鎖を余儀なくされました。このような厳しい状況の中、地域の関係者たちは1959年11月8日に城北朝鮮初級学校の設立を決議し、1960年4月には旭区赤川に新たに開校しました。同年12月8日には、校舎が完成し現在の位置に移転しました。

廃校の動き

城北朝鮮初級学校は長い歴史を有していましたが、2023学年度より北大阪朝鮮初級学校に統合され、最終的に廃校となる運びとなりました。この統合は地域の教育機関の変革を反映したものでもあり、多くの生徒たちが新しい環境での教育を受けることとなりました。

交通アクセス

学校へは、京阪本線の森小路駅が最寄りの駅として利用されておりました。ロケーションは交通の便が良い場所にあり、学ぶ環境を支えていました。

参考文献

この学校の歴史や教育については、大阪民族教育60年誌編集委員会が編集した『大阪民族教育60年誌』などが資料として挙げられます。これらの資料を通じて、朝鮮学校についての理解を深めることができるでしょう。

振り返り

城北朝鮮初級学校の廃校は、地域の教育界にとって重要な出来事であり、学校が担っていた役割やその意義を改めて考える契機となります。教育の場としての歴史を持つこの学校は、地域の文化や歴史においても重要な存在であったと言えるでしょう。

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