城所卓雄

城所 卓雄のプロフィール

城所卓雄（きどころ たくお、1945年生まれ）は、日本の著名な外交官です。彼は2009年3月から2011年11月まで、モンゴル駐箚特命全権大使を務め、国際関係と文化交流に多大な貢献をしました。

出身と教育

神奈川県平塚市で生まれた城所氏は、幼少期に伊勢原市へ移り、そこで育ちました。彼の教育背景は、伊勢原市立伊勢原小学校から始まり、伊勢原市立伊勢原中学校、そして神奈川県立の平塚高等学校と厚木高等学校を経ました。1969年には東京外国語大学の外国語学部モンゴル語学科を卒業し、外務省に入省。この時点で彼は文学士の学位を取得しました。また、名誉経済学博士および名誉外交学博士の称号も持つほど、その学問的な背景は多岐にわたります。

外交官としてのキャリア

彼は1971年からリーズ大学に留学し、その後1973年に新設された在モンゴル日本国大使館で三等書記官としてのキャリアをスタートしました。大使館には5人の職員が在籍しており、その中で彼は重要な役割を担いました。1976年まで在モンゴル日本国大使館の二等書記官として在勤し、1994年から1997年にかけて参事官として活躍しました。これらの経験を経て、城所氏はさまざまな重要なポジションに就き、特にシカゴやロシアの大使館でも貴重な経験を積みました。

モンゴルにおける大使としての役割

彼は2009年から2011年にかけてモンゴル駐箚大使を務め、モンゴルとの関係を強化するためのさまざまな活動を行いました。この期間、彼は東京外国語大学モンゴル語科出身者として二人目のモンゴル大使となり、自らの専門知識を活かして両国の交流を深める努力をしました。特に彼はモンゴルに3度も赴任しており、1974年と1990年以来の経験を基に、国際的な理解を促進しました。

現在の活動と功績

2011年11月に退官後は、妻と共に神奈川県大磯町で暮らし、教育や文化交流の活動に継続して携わっています。彼はサンクトペテルブルク国立技術経済大学やモンゴル文化教養大学、名古屋大学などで客員教授として教鞭を執り、また国立大学法人名古屋大学の参与や東京大学教養学部での非常勤講師も務めています。さらに、All Life Line Netの理事長を務め、日本産業経済学会の顧問としても活動を行っています。

受賞歴

彼の多大な貢献に対し、国からはアルタンガダス（北極星）勲章が2011年9月に授与され、2020年春の叙勲では瑞宝中綬章も受章しました。これらの受賞は、彼の外交活動や文化交流に対する情熱と努力を象徴するものと言えます。彼の経験や知識は、今後の国際関係の発展に対しても貴重な資源となるでしょう。

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