埼玉県危機管理防災センター

埼玉県危機管理防災センター：災害対応の要

埼玉県さいたま市浦和区に所在する埼玉県危機管理防災センターは、大規模災害発生時の対応を担う重要な拠点施設です。埼玉県庁危機管理課が置かれ、災害発生時には災害対策本部が設置されます。首都圏直下型地震などの大規模災害への備えとして、都道府県では初めて免震構造を採用した2階建ての建物で、2011年に開設されました。

東日本大震災を契機とした開設

当初、2011年3月14日の開所を予定していましたが、3月11日に発生した東日本大震災を受け、予定を繰り上げ、同日から運用を開始しました。これは、震災による甚大な被害を受け、迅速な災害対応の必要性を痛感したためです。この迅速な対応は、センターの重要性を改めて示す出来事となりました。

充実した設備と機能

センターは、500平方メートル、350名収容可能なオペレーションルームを備え、自衛隊、消防、埼玉県警察など関係機関が連携し、災害対応にあたります。また、230インチの大型映像装置を設置した本部会議室では、県警や自衛隊、防災ヘリコプターからの災害映像をリアルタイムで確認できます。これらの設備により、状況把握、情報共有、迅速な意思決定を可能にしています。

災害対応拠点としての役割

センターは、広域的な災害対応の中枢として機能しています。近隣にはさいたま市危機管理センターをはじめ、埼玉県庁舎、埼玉県警察本部、さいたま市役所、さいたま市消防局など、多くの関連機関が集中しているため、情報共有や連携がスムーズに行えます。これは、効率的な災害対応に大きく貢献しています。

沿革と変遷

2011年3月11日: 東日本大震災発生に伴い、緊急使用開始。
2014年3月: 埼玉県消防学校救急救命士養成課程が浦和大久保合同庁舎からセンター1階に移転。
* 2017年1月: 救急救命士養成課程が埼玉県立小児医療センター新病棟8階に移転。

施設概要

周辺施設

埼玉県庁舎、埼玉県警察本部、さいたま市役所、さいたま市消防局、さいたま市危機管理センター、埼玉県県民健康センター、ロイヤルパインズホテル浦和など、多くの公共施設や民間施設が近隣に位置しています。

所在地

埼玉県さいたま市浦和区仲町3-5-8

埼玉県危機管理防災センターは、大規模災害への備えとして、その存在意義が非常に大きい施設です。今後も、継続的な機能強化と関係機関との連携強化を通じて、災害対応の要として重要な役割を果たしていくことが期待されます。

もう一度検索