埼玉県立寄居城北高等学校

埼玉県立寄居城北高等学校

埼玉県立寄居城北高等学校は、埼玉県大里郡寄居町桜沢に所在する公立の高等学校です。2008年4月に、埼玉県立寄居高等学校と埼玉県立川本高等学校の統合によって開校しました。学校敷地は旧寄居高等学校の場所を引き継いでいます。埼玉県の県立高等学校再編計画に基づいて設置された、比較的新しい学校です。

教育課程

本校は単位制の総合学科として運営されており、生徒一人ひとりの興味・関心や将来の目標に合わせた学習ができるよう、多様な学びの機会を提供しています。大きく分けて3つの系列と、それに紐づく8つの学習プランが設定されています。

1. 文理総合系列：大学や短期大学、高等看護学校などへの進学を目指す生徒向けの系列です。
文系プラン
理系プラン
看護医療プラン
保育プラン
大学入学共通テストや一般選抜での受験を視野に入れ、基礎学力から応用力まで、学力のさらなる向上を目指します。

2. 情報ビジネス系列：実社会で役立つ知識や技能の習得に重点を置いています。
情報プラン
ビジネスプラン
情報処理や簿記などの実務的な内容を深く学び、幅広い情報・商業系の資格取得を積極的に奨励しています。卒業後は企業への就職だけでなく、大学などへの進学も視野に入れています。

3. 健康教養系列：社会人として必要な基礎的教養と心身の健康に関する理解を深める系列です。
ウェルネスプラン
スポーツプラン
福祉や生活、スポーツなどに関する幅広い内容を学習し、バランスの取れた知識や技能を身につけます。卒業後の進路は企業への就職や上級学校への進学など多岐にわたります。

教育環境と特色

寄居城北高等学校は、生徒の多様な学びを支える充実した施設を備えています。総合学科実習棟には、産業社会や文化活動、福祉関連など、専門的な実習に対応できる多彩な特別教室（産社室、器楽室、陶芸室、マルチメディア室、保育室、介護実習室）が配置されています。また、すべての教室に冷房が完備されており、快適な学習環境が提供されています。その他にも、体育館、格技場、弓道場、グラウンド、テニスコート、プールなど、様々な運動施設や、食堂・トレーニングルームを備えた「紫陽館」などがあります。

教育面では、きめ細やかな指導を重視しており、全学年で少人数学級編成（平均生徒数約33名）を実施しています。特に1・2年次の主要教科（国語、数学、英語）では、習熟度別の少人数授業（1講座あたり約20名）を展開し、「わかる授業」の実践に努めています。また、日課表に朝学習の時間を設けることで、生徒の学習習慣の確立と基礎学力の定着を図っています。

キャリア教育にも力を入れており、1年次全員を対象としたインターンシップ（就業体験）や「産業社会と人間」の授業を通じて、早期から職業意識の向上を促しています。さらに、インターンシップや小中高連携事業、地域の行事への参加などを通して、地域社会への貢献意識を高めるとともに、身だしなみや挨拶、時間遵守といった基本的な生活態度の指導も徹底しています。生命や人権を尊重する指導を充実させ、安心・安全な学校づくりにも取り組んでいます。

学校生活と部活動

年間を通じて、遠足、体育祭、球技大会、城北祭（文化祭）、修学旅行（2年次）、マラソン大会、芸術鑑賞会、三送会など、様々な学校行事が行われます。特に体育祭や城北祭は、生徒会役員を中心に生徒全員が一体となって取り組み、大変盛り上がります。また、本校はかつてNHK連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地としても使用されたことがあります。

部活動は、旧寄居高等学校の部活動を引き継ぐ形で活動しており、運動部・文化部ともに活発に活動しています。多くの部活動が県大会に出場し活躍しており、弓道部や剣道部が東日本大会や関東大会で実績を残したほか、美術部も県展での入賞や全国展覧会への連続出品など、優れた成果を上げています。

アクセス

秩父鉄道秩父本線桜沢駅より徒歩3分
県北都市間路線代替バス（深谷駅‐寄居車庫線）寄居城北高校前停留所よりすぐ

本校は、これらの特色ある教育課程と充実した環境、そして活発な学校活動を通じて、一人ひとりの個性が輝き、知・徳・体のバランスが取れた生徒の育成を目指しています。

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