埼玉県立行田女子高等学校

埼玉県立行田女子高等学校

埼玉県立行田女子高等学校は、かつて埼玉県行田市富士見に存在した女子高等学校です。2005年に閉校し、現在はその名を残していません。

概要

最盛期には1500人もの生徒が在籍し、地域でも有数の規模を誇っていました。しかし、平成時代に入ると生徒数は減少の一途をたどり、近隣の高校との合併を余儀なくされました。その結果、埼玉県立行田工業高等学校、埼玉県立行田進修館高等学校と統合され、新たに埼玉県立進修館高等学校が開校。行田女子高等学校は、その歴史に幕を下ろしました。

制服は、著名なデザイナーであるハナエモリがデザインしたセーラー服が採用されていました。洗練されたデザインは生徒たちに人気で、学校の象徴の一つとなっていました。

行田女子高等学校のルーツは、藩校の流れを汲む忍進修館尋常小学校内に大正4年に設立された忍町立実科高等女学校に遡ります。その後、郡立、県立と移管され、忍高等女学校、行田女子高等学校と名前を変えながら、地域の女子教育に貢献してきました。藩校進修館の「進修の意気」は、合併後の埼玉県立進修館高等学校に受け継がれています。

現在、行田市郷土博物館には、「文化十年 進修館」と彫られた木額が所蔵されています。この木額は、藩校進修館、忍実科女学校、行田女子高等学校の講堂に掲げられていたもので、学校の歴史を物語る貴重な資料となっています。

2011年4月からは、埼玉県立総合教育センターがさいたま市から当地に移転し、旧校舎は改修・増築工事を経て研修施設として再活用されています。また、吹上駅発の朝日バスの終着地にもなっており、交通の便も良い場所です。

沿革

1915年（大正4年）：埼玉県北埼玉郡忍町立実科高等女学校として創立
1921年（大正10年）：北埼玉郡実科高等女学校に改称
1923年（大正12年）：埼玉県立忍実科高等女学校に改称
1925年（大正14年）：埼玉県立忍高等女学校に改称
1948年（昭和23年）：埼玉県立忍女子高等学校に改称
1949年（昭和24年）：埼玉県立行田女子高等学校に改称
2005年（平成17年）：埼玉県立行田工業高等学校、埼玉県立行田進修館高等学校と統合により閉校。埼玉県立進修館高等学校開校

主な出身者

加藤幸子（モデル）：芸能活動のため東京都立代々木高等学校へ編入
秋本理央（元歌手、元女優）：芸能活動のため堀越高等学校へ転校

関連項目

埼玉県高等学校の廃校一覧
* 埼玉県立進修館高等学校

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