堀内健志

堀内健志

堀内健志（ほりうち たけし、1944年4月7日 - ）は、日本の著名な法学者であり、憲法および行政法の分野で深い知識と研究実績を持つ人物です。岩手県出身であり、小嶋和司に師事しました。東北大学法学部を卒業後、同大学院で公法学を専攻し、修士課程を修了しています。

学術活動と業績

堀内教授は、青森法学会会長、比較憲法学会理事、東北法学会理事といった要職を歴任し、学術界において重要な役割を果たしてきました。また、厚生労働省青森地方労働審議会委員、青森県環境審議会委員、弘前市行政改革推進委員会委員を務めるなど、青森県における政策決定にも深く関与し、地域社会への貢献も顕著です。

弘前大学では、人文学部公共政策講座教授、大学院地域社会研究科教授として教鞭を執り、多くの学生を育成しました。講義では積極的にドイツ語の文献を取り入れ、高度かつ最先端の内容を展開することで、学生の知的好奇心を刺激し、深い学びへと導きました。ゼミの卒業生は、地方公務員や上場企業など、多岐にわたる分野で活躍しています。

1981年には文部省在外研究員としてドイツ・フライブルク大学に留学し、研究に励みました。1985年には、東北大学から法学博士の学位を授与されています。学位論文は「ドイツ『法律』概念の研究序説」であり、ドイツ法の研究に深く貢献するものでした。

2010年に弘前大学名誉教授となり、その後も弘前学院大学で非常勤講師として教鞭を執り続けました。長年にわたる教育・研究活動が評価され、2024年春の叙勲で瑞宝中綬章を受章しました。

著書

堀内教授は、数多くの著書を執筆しており、日本の法学研究に多大な影響を与えています。主な著書として、以下が挙げられます。

『ドイツ「法律」概念の研究序説』（単著、学位論文、多賀出版、1984年）
『立憲理論の主要問題ーRechtssatz論の方法と構造』（単著、多賀出版、1987年）
『行政法I』（単著、信山社、1996年）
『続立憲理論の主要問題ー人権論と立法・違憲審査制』（単著、信山社、1998年）
『「憲法と公共政策」の諸問題』（弘前大学人文学部、1999年）
『憲法改訂新版』（単著、信山社、2000年）
『公法1第三版憲法』（単著、信山社、2005年）
『公法2新版行政法』（単著、信山社、2005年）

これらの著書は、憲法や行政法の分野における重要な文献として、現在も多くの研究者や学生に参照されています。

人となり

趣味は競技ダンスや卓球など多彩であり、学問以外にも多趣味な一面を持っています。

外部リンク

弘前大学研究者データベース
人文社会論義

もう一度検索