堀博俊

堀博俊は1926年2月5日、福岡県に生まれました。彼のラグビー人生は、福岡県中学修猷館卒業後に進学した早稲田大学で幕を開けます。早稲田大学ラグビー部に入部した堀は、卓越した才能を発揮し、チームの中心選手として活躍しました。そして1948年、主将としてチームを率いると、戦後初の全国制覇という偉業を成し遂げます。これは早稲田大学ラグビー部にとって歴史的な快挙であり、堀博俊の名を全国に知らしめることとなりました。

大学卒業後の1949年、堀は三井化学に入社。同社のラグビー部にも入部し、その活躍は大学時代と同様に目覚ましいものがありました。1950年1月6日に行われた1949年度全国社会人ラグビーフットボール大会決勝では、見事優勝に導き、社会人ラグビー界でもその実力を証明しました。

堀のラグビー人生は、社会人での活躍にとどまりません。1955年には、日本代表に選出される栄誉に浴します。ゲームメーカーとしてチームに貢献した堀は、1956年3月4日、平和台ラグビー場で開催された豪州学生選抜との試合では、日本代表チームの主将としてチームを牽引しました。豪州の強豪チーム相手に、持ち前の才能とリーダーシップでチームを鼓舞し、日本代表として国際舞台で活躍しました。

スタンドオフというポジションで活躍した堀博俊は、華麗なゲームメイクと正確なパス、そして鋭い突破で知られていました。持ち前の冷静な判断力と、状況に応じた的確なプレーで、チームメイトからの信頼も厚く、常に中心選手として活躍しました。

早稲田大学での全国制覇、三井化学での社会人タイトル獲得、そして日本代表としての国際試合出場。堀博俊のラグビー人生は、数々の輝かしい実績を残した、日本のラグビー史に刻まれた偉大な足跡と言えるでしょう。その功績は、後進のラグビー選手たちに大きな勇気と希望を与え続け、日本のラグビー界発展に大きく貢献しました。彼の没年は不明ですが、その功績は永遠に語り継がれることでしょう。

もう一度検索