堀越町 (前橋市)

堀越町（ほりこしまち）

群馬県前橋市に属する堀越町は、市の北東部に位置し、かつて勢多郡大胡町の一部でした。郵便番号は371-0231です。2013年時点での面積は5.65平方キロメートルを有しています。

地理

堀越町は、雄大な赤城山の南麓に位置し、地域を流れる荒砥川の右岸に広がっています。この地域は、大胡地域の行政・生活の中心的な役割を担っており、特筆すべき点として、前橋市役所大胡支所が堀越町内に置かれていることが挙げられます。地域の主要な河川としては、荒砥川が挙げられます。

歴史

堀越町という地名は、室町時代頃にはすでに存在していたと考えられています。江戸時代に入ると、この地域の領有はめまぐるしく変化しました。当初は大胡藩の領地でしたが、元和3年（1617年）には前橋藩の支配下に移り、明和5年（1768年）には幕府の直轄領となりました。その後、天明年間（1781年～1789年）からは館林藩の領地となっています。

大胡城に牧野氏が城主として入っていた時代には、堀越の一部が大胡城下の武家地として整備され、多くの寺院が配置されるなど、城下町の一部として栄えました。しかし、松平氏が前橋藩主となり、大胡城に城代が置かれなくなると、武家屋敷は取り払われ、地域の様相は変化していきました。

行政区画の変遷

近代に入ると、行政区画は再編されます。1889年（明治22年）の市町村制施行に伴い、1町7村が合併して南勢多郡大胡村が誕生すると、堀越はこの大胡村の大字の一つ、大字堀越となりました。1896年（明治29年）には、東群馬郡と南勢多郡が統合されて勢多郡が成立し、勢多郡大胡村大字堀越と改称されました。さらに1899年（明治32年）に大胡村が町制を施行して大胡町が成立すると、勢多郡大胡町大字堀越となりました。

そして、平成の大合併が進む中の2004年（平成16年）、大胡町は周辺の宮城村、粕川村とともに前橋市に編入合併されました。これにより、堀越は「群馬県前橋市堀越町」となり、現在に至っています。

地名由来

堀越という地名の由来については、残念ながら現在も明らかになっていません。

交通

堀越町内には、上毛電気鉄道上毛線の線路が通過していますが、地域内に駅は設置されていません。バス交通については、赤城タクシーが運行するデマンドバス方式の「ふるさとバス」が利用可能です。道路に関しては国道は通過していませんが、主要な県道として群馬県道3号前橋大間々桐生線と群馬県道34号渋川大胡線が町内を横断しており、地域内外へのアクセスを担っています。

主要施設

堀越町内には、以下のような公共施設や教育施設、運動施設などが立地しています。

前橋市役所大胡支所
大胡郵便局
前橋市立大胡小学校
前橋市立大胡中学校
* 大胡総合運動公園

避難所

万が一、堀越町が災害発生時に避難対象区域となった場合には、町内にある前橋市立大胡中学校が指定避難所として開設されることになっています。地域住民の安全確保のため、重要な役割を担っています。

堀越町は、赤城南麓の豊かな自然環境の中にありながら、歴史的な変遷を経て現代の前橋市の一部となり、大胡地域の行政・教育・スポーツなどの中心地としての機能を果たしています。

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