堂山卓見

堂山 卓見（どうやま たくみ）について

堂山卓見は、1980年生まれの日本のアニメーション演出家および監督で、山口県美祢市にルーツを持っています。彼のキャリアは、アニメ業界における魅力的な経歴や数々の成果に彩られています。

来歴とキャリアのスタート

高校を卒業後、堂山は広島市に移住し、その後広島大学に入学しますが、しばらくして中退しました。大学を離れた後はフリーターとして生活をしながら、アニメーションに対する情熱を持ち続けました。2007年3月、代々木アニメーション学院広島校を卒業した後に上京し、アニメ会社「Wish」にアニメーターとして入社しました。

アニメーターとしての初期の職務では、主に動画の作成を行い、後には原画担当としても活躍しました。彼が「Wish」で参加したプロジェクトの一つとして、宮下新平監督が指揮を執った若手アニメーター育成プロジェクト『アニメミライ2012』の『しらんぷり』において、演出助手として大きな役割を果たしました。

演出家への転身

アニメーターとしての活動を経て、堂山は演出家としての道を歩む決意をしました。2012年から2017年まで開催された『ちびまる子ちゃん』の放送では、彼は絵コンテを担当し、演出にも携わりました。この作品を通じて、彼の名前は多くの視聴者に知られるようになりました。

また、2016年に製作された『シンドバッド 真昼の夜とふしぎの門』では、宮下監督が急逝した後、制作の責任を引き継ぎ、映画を完成させるという重要な役割を果たしました。この経験は、堂山の演出家としての実力を試される場となりました。

監督業とさらなる活動

2017年には、若手アニメーター育成プロジェクト『あにめたまご2017』で初の監督を務めた『げんばのじょう -玄蕃之丞-』を発表しました。また、同年には長編映画『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』で監督を務め、これが彼にとって初の長編作品となり、アニメーション界での地位を一層確立しました。

参加作品

堂山卓見のキャリアには、多数のテレビアニメや劇場アニメが含まれています。代表的な作品としては、2008年の「バトルスピリッツ少年突破バシン」をはじめ、近年では「ドラえもん」や「おそ松さん」、「アクダマドライブ」などがあり、そのキャリアの幅広さがうかがえます。

以下の表は、彼の代表的な参加作品を示しています：

• - テレビアニメ

- ちびまる子ちゃん (絵コンテ・演出)
- おそ松さん (絵コンテ・演出)
- ドラえもん (絵コンテ・演出)

• - 劇場アニメ

- シンドバッド 真昼の夜とふしぎの門 (演出)
- 映画ドラえもん のび太と空の理想郷 (監督・演出)

これらの作品を通じて、堂山は日本のアニメーション業界において重要な貢献を果たしており、今後のさらなる活躍が期待されます。彼の卓越した演出力や独創的な視点は、今後も多くの作品で発揮され続けることでしょう。

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