堺市消防局

堺市消防局

堺市消防局は、堺市における消防事務を担う消防部局です。高石市と大阪狭山市の消防事務も受託しており、これらの地域も管轄しています。2008年10月1日に堺市高石市消防組合が解散したことに伴い、新たに発足しました。

概要

2008年4月1日には、特別高度救助隊「フェニックスレスキュー」が発隊し、同時に救助工作車が更新され、特殊災害対応自動車が大阪府下で初めて配置されました。また、2013年4月1日には、中・南消防署の特別救助隊が高度救助隊に格上げされています。

主力機械となる車両

2023年4月1日現在の車両台数は以下の通りです。

普通消防ポンプ自動車：25
小型水槽付消防ポンプ車：4
水槽付消防ポンプ自動車：20
はしご付消防自動車：5
はしご水槽付ポンプ車：4
はしご付ポンプ車：1
屈折はしご付消防自動車：1
大型高所放水車：1
泡原液搬送車：1
化学消防自動車：8
特殊化学車：1
高規格救急自動車：33
転院搬送・移送車：4
救助工作車：5
特殊災害対応車：1
小型救助車：1
特別高度工作車：1
小型動力ポンプ付水槽車：2
防災工作車：2
大型除染システム搭載車：1
指揮車：11
指揮隊車：3
空気充填車：1
資機材搬送車：4
支援車：1
査察車：13
燃料補給車：1
調査車：1
災害対応多目的車：3
多目的消防水利システム車：1
ドラゴンハオパーユニット：2
無線中継車：1
起震車：1
消防艇：1
その他：30



主力車両の一つである水槽付消防ポンプ自動車の一部は、フロントウインチを搭載した救助タンク車（RT）として運用され、局内の兼任救助隊で活躍しています。化学消防自動車は、堺・高石両市に石油コンビナートなどの重化学系工場が多いことから、大型シャーシに艤装された車両が多く配備されています。

消防艇「茅海（ぼうかい）」は、大阪湾の古名に由来し、西消防署臨海分署が運用しています。

沿革

堺市消防局は、1948年の自治体消防発足に伴い、堺市外九ヶ町村消防組合として始まりました。その後、高石町の加入・脱退や周辺町村の編入などを経て、1966年に堺市高石市消防組合に改称されました。

阪神・淡路大震災や福井豪雨災害、JR福知山線脱線事故、東日本大震災、熊本地震など、大規模災害時には緊急消防援助隊を派遣し、被災地支援を行っています。

2008年に堺市高石市消防組合が解散し、堺市消防局が発足。2021年には大阪狭山市から消防事務を受託し、現在に至ります。2024年の能登半島地震にも緊急消防援助隊を派遣しています。

組織

消防局には、総務部、警防部、予防部の3部があり、各部に課が置かれています。消防署は9署あり、各署には出張所が設けられています。

旧：堺市高石市消防組合

1966年12月27日から2008年9月30日までの本部名は堺市高石市消防組合でした。この組合は、堺市と高石市で組織する消防・救急業務に関する一部事務組合であり、解散までは全国で唯一、管内に政令指定都市を含む消防組合でした。

不祥事

過去には、消防艇の給油口への誤接続による機械故障や、署員による勤務中の金銭を賭けたゲームなど、不祥事が発生しています。これらの事案に対し、消防局は関係者への処分や再発防止策を講じています。

参考文献

平成18年（度）版大阪府消防統計（大阪府）
堺市消防局消防年報（令和5年版）

外部リンク

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