塚本慶一郎

塚本慶一郎（つかもと けいいちろう、1957年1月5日 - ）は、日本の出版業界、特にIT分野において大きな足跡を残した編集者であり、実業家です。東京都出身で、電気通信大学電気通信学部電子計算機学科を中退後、1977年に西和彦、郡司明郎と共にアスキーを創業しました。

アスキー時代、西和彦がマイクロソフトとの協業など出版以外の事業に力を入れる中、塚本は出版部門の実質的な責任者として手腕を振るいました。彼は、アスキーの出版事業を成功に導き、その成長に大きく貢献したとされています。1987年2月には、アスキーの代表取締役副社長に就任し、その経営手腕をさらに発揮しました。

しかし、1991年にアスキーを退社。その後、1992年4月に新たな挑戦としてインプレスを創業し、代表取締役社長に就任しました。インプレスでは、IT関連の出版事業を多角的に展開し、インターネットメディアや電子書籍など、新しい分野にも積極的に進出しました。彼のリーダーシップの下、インプレスはIT出版業界におけるリーディングカンパニーとしての地位を確立しました。

2007年9月、体調不良のため社長を退任し、インプレスホールディングスの会長に就任しました。しかし、2008年6月には会長職も退任し、最高相談役という立場でインプレスホールディングスを支えることとなりました。現在も、株式会社インプレスホールディングスの最高相談役を務め、同社株式の約55%を保有する筆頭株主として、その影響力は健在です。

塚本慶一郎は、日本のIT出版業界の発展に大きく貢献した人物として知られています。アスキーとインプレスという二つの企業を創業し、それぞれの企業を成功に導いた彼の功績は、業界内外から高く評価されています。彼の先見性と経営手腕は、多くの起業家や経営者にとって模範となっています。また、出版業界における彼の革新的な取り組みは、今後の出版のあり方にも大きな影響を与え続けると考えられます。

外部リンク:
株式会社インプレスホールディングス会社概要

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