塩崎弘明

塩崎弘明（1941年-）は、日本の歴史学者であり、西洋文化史と国際関係論を専門としています。彼は長崎純心大学で人文学部長、副学長を歴任し、現在は同大学の名誉教授を務めています。上智大学のご出身です。

塩崎氏の研究は、特に第二次世界大戦期における行政史において深い知見を示しています。原朗氏によれば、塩崎氏は当該分野において詳細な知識を有していると評価されています。また、森山優氏によれば、1984年に出版された『日英米戦争の岐路』をはじめとする一連の太平洋戦争に至る日・英・米の関係に関する研究は、「研究史に新たな地平を開拓した」と評されています。これらの研究は、太平洋戦争に至るまでの複雑な国際関係を解明する上で重要な貢献を果たしました。

石井修氏は、塩崎氏の著書『日本と国際連合』の書評において、「筆者の長年の研究の蓄積と豊かな学殖に裏打ちされた大変な労作」と述べています。この評価は、塩崎氏の研究が長年にわたる努力と深い学識に支えられていることを示しています。


主な著書

『日英米戦争の岐路 太平洋の宥和をめぐる政戦略』山川出版社、1984年
『国際新秩序を求めて RIIA,CFR,IPRの系譜と両大戦間の連係関係』九州大学出版会、1998年
『国内新体制を求めて 両大戦後にわたる革新運動・思想の軌跡』九州大学出版会、1998年
『両大戦間のデトロイト教区とカウグリン問題』長崎純心大学比較文化研究所、2000年
『日本と国際連合』吉川弘文館、2005年

これらの著書は、塩崎氏の幅広い研究領域と深い専門知識を反映しており、歴史学研究に貴重な貢献をしています。

外部リンク

近代日本史料研究会(KINS)研究会速記録 平成9・10年度 ７ 塩崎 弘明氏

塩崎弘明氏の研究は、西洋文化史、国際関係論、そして日本の近現代史を理解する上で欠かせないものであり、学術界に多大な影響を与え続けています。

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