塩田正洪

塩田正洪

塩田正洪（しおた せいこう、1899年8月23日 - 没年不明）は、朝鮮総督府において重要な役割を果たした官僚です。彼の生涯と業績について詳しく見ていきましょう。

経歴

1899年8月23日、塩田正洪は東京府で楠眞道の四男として生を受けました。その後、塩田武夫の養子となります。1924年には、東京帝国大学法学部を卒業し、官僚としての道を歩み始めました。

彼は朝鮮総督府において、農務課長、林政課長、総督官房秘書官兼文書課事、農林局農務課長といった要職を歴任しました。その後、江原道内務部長、殖産局鉱産課長、企画部長を経て、1942年10月23日には農林局長に就任しました。さらに、1943年12月1日には農商局長、1944年8月17日には鉱工局長に就任し、終戦を迎えるまでその職を務めました。

人物

塩田正洪は、多忙な公務の傍ら、音楽や運動を趣味として楽しんでいました。

家族

塩田正洪の家族構成は以下の通りです。

妻：綾子（有田恕の次女、1906年8月生）
嗣子：政臣（京城公立中学校卒業、1925年2月生）
長女：陽子（京城第一公立高等女学校卒業、1927年6月生）
次女：玲子（1934年6月生）
三男：正庸（1937年3月生）

論文

塩田正洪は、『朝鮮農地令とその制定に至る諸問題』という論文を発表しています。

参考文献

帝国秘密探偵社 編『大衆人事録 第14版 外地・満支・海外篇』帝国秘密探偵社、1943年。
人事興信所 編『人事興信録 第14版 上』人事興信所、1943年。
戦前期官僚制研究会 編『戦前期日本官僚制の制度・組織・人事』秦郁彦、1981年。

塩田正洪は、朝鮮総督府の官僚として、その職務に真摯に取り組み、多岐にわたる分野で貢献しました。彼の足跡は、戦前期の日本統治下の朝鮮における行政の一側面を理解する上で貴重な情報源となります。

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