墨 (書道雑誌)

『墨』は、芸術新聞社から発行されている隔月刊の書道専門雑誌です。1976年7月に創刊され、発行人は当時、小針代助氏でした。2024年5月には、288号となる2024年5・6月号が発行され、長きにわたり書道界の情報を発信し続けています。現在の発行人は相澤正夫氏が務めています。

雑誌のタイトルロゴは、中国宋代の書家である米芾（べいふつ）の書いた「墨」の文字を使用しており、書道専門誌としての風格を漂わせています。

2008年からは、『墨』評論賞が設けられ、書道に関する評論の分野でも貢献しました。この賞は2017年まで10回にわたり開催され、書道研究の発展に寄与しました。

2023年には、大東文化大学書道研究所と芸術新聞社の共同企画として『38の書斎 書家が語る文化と墨縁』が出版されました。この書籍の発刊は、芸術新聞社の重要な業績の一つとして位置づけられており、長年にわたる『墨』の発行がその基盤となっています。

創刊号からのあゆみ

『墨』は創刊以来、数多くの臨時増刊号を発行しています。また、書体シリーズとして全6冊を刊行し、書道の様々な書体を深く掘り下げて紹介してきました。

別冊『墨』

『墨』の別冊も発行されていましたが、後に『墨スペシャル』と改題されました。

季刊『墨スペシャル』

別冊『墨』は、その後、季刊誌『墨スペシャル』としてリニューアルされました。しかし、『墨スペシャル』は30号をもって完結しています。

出典・参考文献

「行書の極意教えます」（『墨』芸術新聞社、200号、2009年9・10月号）

関連項目

書道

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