壁の向こう

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン7 第6話「壁の向こう」



このエピソードは、HBOのファンタジー・ドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』のシーズン7(副題『氷と炎の歌』)の第6話にあたる。

あらすじ



ウィンターフェルでは、アリアがリトルフィンガーの策略によってサンサを疑心暗鬼に陥れようとする。アリアはサンサがかつてロブに送った手紙を発見し、サンサの裏切りを責める。サンサは弁解するが、アリアは聞く耳を持たない。サンサはリトルフィンガーに相談するも、リトルフィンガーは事態を悪化させるような助言をし、サンサはブライエニーをキングズランディングに代理として送り出すことになる。アリアの部屋に忍び込んだサンサは、数々の人面皮を発見し、アリアが〈顔のない男たち〉の修業で得た能力に戦慄する。

ドラゴンストーンでは、ティリオンがサーセイとの面会に罠があるのではないかと心配する。デナーリスは、自分が子を産めないため後継者については先送りにしてしまう。そこへ、ジョン率いる一行が〈壁〉の向こうで〈亡者〉に包囲されたとの知らせが届く。ティリオンは危険だと止めるが、デナーリスは3頭のドラゴンを連れて救援に向かう決意をする。

一方、〈壁〉の向こうでは、ジョン・スノウ、ジョラー・モーモント、ジェンドリー、トアマンド、ハウンド、ベリック・ドンダリオン、ソロスたちが、〈亡者〉を捕獲し、その存在を証明するために北へ旅をする。旅の途中、〈亡者〉化した大熊に襲撃され、ソロスは重傷を負う。さらに、ホワイト・ウォーカーに率いられた〈亡者〉の斥候と遭遇し、ジョンがホワイト・ウォーカーを倒すと、他の〈亡者〉は死んだが、一匹を捕獲することに成功する。しかし、捕獲した〈亡者〉の叫び声が〈亡者〉の大軍を呼び寄せ、一行は包囲されてしまう。ジョンはジェンドリーを逃がして救援を求め、自身は凍った湖の中央にある小島に逃げる。しかし、〈亡者〉の大軍は氷が厚くなるのを待ち、一行を追い詰める。

絶体絶命の状況の中、デナーリスが3頭のドラゴンを率いて現れ、〈亡者〉の群れを焼き払う。しかし、最後まで戦っていたジョンは氷の穴に落ちてしまい、ドロゴンに乗ることができない。さらに、夜の王が氷の槍を投げ、ドラゴンの一頭であるヴィセーリオンを殺してしまう。デナーリスはヴィセーリオンを失い、ジョンを置き去りにして飛び去ってしまう。ジョンは辛くも湖から這い上がるが、再び〈亡者〉に襲われる。そこに、叔父のベンジェンが現れ、ジョンを救出し、ジョンは凍死寸前でイーストウォッチに辿り着く。

ジョンは手当を受け、デナーリスに見舞われる。ジョンはヴィセーリオンの死を悼み、デナーリスに忠誠を誓う。デナーリスもジョンと共にホワイト・ウォーカーと戦うことを誓う。一方、夜の王は〈亡者〉たちにヴィセーリオンを引き上げさせ、蘇生させる。ヴィセーリオンの瞳は青く輝き、夜の王の軍に加わる。

製作



脚本はショーランナーであるデイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが担当。未刊の原作に基づいて脚本が書かれた。

キャスティング



ミアのソロス役のポール・ケイとベンジェン・スターク役のジョゼフ・マウルが、このエピソードをもってシリーズを降板した。

評価



アメリカ国内での初回放送では1024万人が視聴し、当時としてはシーズン7で2番目の視聴者数を記録した。しかし、次のエピソードが放送された後にはシーズン3番目の数字となった。

第70回プライムタイム・エミー賞クリエイティブアーツ部門で、衣装賞、サウンドミキシング賞、視覚効果賞を受賞した。

参照



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