壽福眞美

壽福眞美

壽福眞美（じゅふく まさみ、1947年1月20日 - ）は、日本の社会学者で、法政大学社会学部の名誉教授です。専門はドイツ社会思想ですが、環境倫理、エコロジー、フェミニズム、社会哲学など、多岐にわたる分野で研究を行っています。

経歴

鹿児島県鹿児島市出身。鹿児島県立鶴丸高等学校を卒業後、1971年に一橋大学法学部を卒業。1976年には一橋大学大学院社会学研究科のドイツ社会思想史博士後期課程を単位取得満期退学しました。その後、法政大学社会学部に助手として着任し、1977年に専任講師、1979年に助教授を経て、1986年に教授に就任しました。2015年には法政大学サスティナブル研究所の副所長に就任し、2017年に名誉教授となりました。

1980年から1981年にかけて西ドイツのエアランゲン大学、1983年にはベルリン大学、ハンガリー歴史研究所に留学し、研究活動を行いました。

研究内容

壽福眞美氏の研究は、ドイツ社会思想を基盤としつつ、現代社会における様々な問題、例えば環境問題やジェンダー問題などに対して、哲学的な考察を加えています。特に、環境倫理やエコロジーの分野では、人間と自然の関係について深く掘り下げ、持続可能な社会の実現に向けた理論的な枠組みを提示しています。また、フェミニズムの視点からは、社会におけるジェンダー不平等を批判的に分析し、女性のエンパワーメントを促進するための提言を行っています。

著書

『批判的理性の社会哲学―カント左派とヘーゲル左派』法政大学出版局 1996

共編著

『規範理論の探求と公共圏の可能性』舩橋晴俊共編 法政大学出版局　2013
『公共圏と熟議民主主義 現代社会の問題解決』舩橋晴俊共編著 法政大学出版局 2013

翻訳書

ロルフ・K.ホッチェヴァール『ヘーゲルとプロイセン国家』法政大学出版局 りぶらりあ選書 1982
クラウス・オッフェ『後期資本制社会システム 資本制的民主制の諸制度』編訳 法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス 1988
ヘルムート・G.ハーシス『共和主義の地下水脈 ドイツ・ジャコバン派1789-1849年』新評論 1990
クラウス・エーダー『自然の社会化 エコロジー的理性批判』法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス 1992
メアリ・メラー『境界線を破る! エコ・フェミ社会主義に向かって』後藤浩子共訳 新評論 1993
アンドリュー・カトロッフェロ『暁のフクロウ―続・精神の現象学』法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス 1999
ロッシ・ブライドッチ,ザビーネ・ホイスラー,エヴァ・チャルキエヴィッチ,サスキア・ワイヤリンガ『グローバル・フェミニズム―女性・環境・持続可能な開発』後藤浩子,海津友子,戸原正法,平山誠,荒井正敏共訳 青木書店 1999
エックハルト・マインベイク『エコロジー人間学 ホモ・エコロギクスー共-生の人間像を描く』後藤浩子共訳 新評論 2001
ノルベルト・ボルツ,アンドレアス・ミュンケル編 『人間とは何か その誕生からネット化社会まで』法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス 2009

外部リンク

* 法政大学

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