夏色の砂時計

夏色の砂時計

『夏色の砂時計』は、2002年5月30日にプリンセスソフトからリリースされたPlayStation 2専用の恋愛アドベンチャーゲームであり、後にWindows版も登場しました。このゲームはプリンセスソフトにとって初のオリジナルタイトルであり、従来のPCからコンソールへの移植にとどまらない新たな試みとして注目を集めました。さらに、2003年には米国市場向けにDVDPG版『Hourglass of Summer』がリリースされています。

ゲームの概要

本作は、2002年2月号の『電撃G'sマガジン』で行われた読者投票によってタイトルが決定されました。多様なタイトル案の中から選ばれた「夏色の砂時計」は、ストーリーに深く結びつき、プレイヤーの期待を高めました。

ストーリー

物語の主人公は牧村耕太郎です。彼は夏休みを前にし、同級生の芹沢香穂への告白を決意します。しかし、告白のその晩、突如として現れた怪しい影とぶつかってしまい、意識を失います。目を覚ますと、そこは9月1日で、彼に語られるのは香穂が夏休み中に不幸な事故で亡くなったという衝撃的な事実でした。

耕太郎は呆然としている中、再び夏休みの前に戻される運命に直面します。彼は香穂を救うための行動を起こす決意をし、時間を移動する旅に足を踏み入れます。この物語は、彼の決意と行動の結果、様々な恋愛模様や友情が展開されていきます。

登場人物

ゲームには魅力的なキャラクターたちが登場します。主人公の耕太郎は、声優の荻原秀樹が演じ、名前の変更はできません。彼は香穂を救うため、時間を超える能力を駆使して苦しむ姿を描かれます。

香穂役は水樹奈々と榊るなが担当し、彼女は演劇部のリーダーであり、校内の人気者です。更には、幼馴染の瀬能あい（声：倉田雅世 / 天野みなみ）や、スイマー川村真魚（声：愛河里花子 / 笹野葉月）もストーリーに深く関わります。

スタッフと音楽

シナリオは童本桜（PS2版）と白夜（Windows版）が手がけ、キャラクターデザインは村上水軍が担当しています。主題歌も印象的で、KOTOKOの「went away」や水樹奈々の「未来この星で」などが、ゲームの雰囲気を一層引き立てています。

また、同作はOVA化され、その中でも多くのファンの見所となりました。アニメーションはピクチャーマジックが制作し、音楽は著名な作曲家たちによって作られています。

まとめ

『夏色の砂時計』は、恋愛や友情をテーマにした壮大な時間旅行の物語です。その独自のストーリー展開とキャラクターたちの魅力に、多くのプレイヤーが引き込まれました。時間を超えて愛する人を救おうと奮闘する耕太郎の姿は、今なお多くの心に残ることでしょう。

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