夕刊NEWSワイド

夕刊NEWSワイド：KBS京都の夕方を彩った報道番組

番組の概要と放送期間

『夕刊NEWSワイド』（ゆうかんニュースワイド）は、京都を拠点とするテレビ局、KBS京都テレビで放送されていた夕方の報道番組です。この番組は、1999年の10月に放送を開始し、およそ2年間にわたり、2001年の9月まで継続されました。放送時間は毎週月曜日から金曜日までの平日帯で、夕方5時30分から5時48分までの18分間という、比較的時間の短い枠での編成でした。

内容の変遷：ストレートニュースから地域情報へ

番組開始当初、『夕刊NEWSワイド』はその番組名が示す通り、その日の出来事や地域に関する様々な情報を、速報性をもって伝えるストレートニュース番組として構成されていました。しかし、放送期間中の2000年1月より、番組内容は新たな展開を見せます。この時期から、京都市内に拠点を置く地域紙、京都新聞社と連携した企画が番組に加わりました。番組の後半部分などに、新たな企画として『きらり夕刊』というコーナーが設けられたのです。

『きらり夕刊』のコーナーは、文字通り、京都新聞社のその日の夕刊紙面の中から、特に読者に注目してもらいたい主要な記事や特集などをピックアップし、その見どころや背景などを紹介するという内容でした。このコーナーでは、京都新聞社とKBS京都テレビの間で生中継が結ばれ、夕刊の発行元である新聞社の視点から、地域の出来事や社会情勢に関する深い情報を提供することが試みられました。これにより、『夕刊NEWSワイド』は単なるニュース速報にとどまらず、地域のメディアが連携して情報を提供する場としての性格も持つようになったと言えます。

番組の終焉とその後の展開

『夕刊NEWSワイド』は、2001年9月をもってその歴史に幕を閉じました。番組が終了した後、それまで『夕刊NEWSワイド』が担っていた平日夕方のニュース報道の役割は、別の番組へと引き継がれることになります。しかし、それはかつての18分間の報道番組という形ではなく、わずか5分間という短い時間枠のスポットニュース番組である『京都新聞ニュース』へとその役割が移管されました。これは、『夕刊NEWSワイド』の終了が、KBS京都テレビにおける夕方のニュース枠の大幅な縮小を伴ったことを示しています。

一方、『夕刊NEWSワイド』の中で特に注目された『きらり夕刊』のコーナーは、番組本体の終了後も継続されることになりました。このコーナーは、新たな形で再出発し、平日午後2時台という、夕方とは異なる時間帯に独立した単独番組として放送されるようになります。これにより、京都新聞の夕刊に関する情報は、『夕刊NEWSワイド』という枠組みから離れ、午後の時間帯に独立した番組として、より詳細な内容を伝える機会を得たと考えられます。これは、『きらり夕刊』という企画自体が、視聴者や新聞読者から一定の需要や評価を得ていたことを示唆していると言えるでしょう。

出演者

この番組に出演していたのは、主にKBS京都のアナウンサーたちでした。彼らがニュースの進行や、『きらり夕刊』コーナーの橋渡し役などを務め、番組の顔として視聴者に情報を届けていました。

『夕刊NEWSワイド』は、短い期間ではありましたが、KBS京都テレビの夕方ニュースにおいて、ストレートニュースと地域紙との連携による企画を組み合わせるという特徴的な試みを行った番組でした。その終了後も、『きらり夕刊』が独立番組として継続されたことは、地域情報に対する需要の存在を示す事例とも言えます。

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