夕方いちばんプラス1

『夕方いちばんプラス1』：福井の夕方に彩りを添えたローカルニュース番組

『夕方いちばんプラス1』は、1996年4月1日から2006年3月31日まで、福井放送（FBCテレビ）で放送されたローカルニュース番組です。福井県内の民放局初のワイドニュース番組としてスタートし、10年間、県民の夕方に密着した情報を届けてきました。番組は、地域に根ざした企画や、視聴者参加型のコーナーを豊富に盛り込み、県内の出来事や話題を深く掘り下げて伝えることで、多くの視聴者から親しまれていました。

番組の歴史と変遷

『夕方いちばんプラス1』は、『情報フロント530』、『木曜トレイン』、『土曜トレイン』といった過去の番組を受け継ぎ、その歴史を礎に誕生しました。1996年4月1日の放送開始当初は17時25分からスタート。その後、2000年4月には開始時刻を16時54分に繰り上げ、より多くの視聴者を取り込もうとする姿勢が伺えます。

放送開始から終了までの間、番組は数々の変化を遂げました。FBC本局のチャンネル番号である「11」が並ぶ1999年11月11日には特別番組を放送するなど、記念すべき放送も行われています。また、2001年には社屋移転に伴い、スタジオからの放送環境も一新されました。さらに、金曜日に放送される『夕方いちばんプラス1 FRIDAY』も開始され、曜日ごとに異なる魅力ある内容を提供していました。

個性豊かな出演者たち

番組には、多くの個性的なキャスターやリポーターが登場しました。川島秀成、大島さやかといったメインキャスターをはじめ、森本茂樹、遠藤真奈見、粕谷康太郎、鈴木沙和子など、多くの顔ぶれが視聴者の記憶に残っていることでしょう。また、福井駅からの生中継を担当した江守美穂アナウンサーや、「うえざえもん」という愛称で親しまれたお天気マシンも番組を盛り上げました。 さらに、井上ますみ、野田美佳子、清水章子など、番組初期から活躍したキャスター陣も、番組の歴史に大きな足跡を残しました。

多彩なコーナーと視聴者参加型企画

『夕方いちばんプラス1』の魅力は、多彩なコーナーにもありました。地域に密着した特集コーナー「いちばん情報」では、「部活の細道」や「福井漬け物紀行」といった、福井ならではのテーマが取り上げられていました。また、視聴者参加型の企画も数多く実施され、「メルスタいちばん」では視聴者から送られてきた写真を紹介するなど、視聴者と番組が一体となって作り上げていく姿勢が見られました。「駅前からHappy birthday!」では、誕生日の視聴者を福井駅前で祝うサプライズ企画も実施され、地域に密着した温かい番組作りが印象的でした。「お願い！金曜スーパーマン」では、えのきんが視聴者に代わって買い物をし、その様子を放送するというユニークなコーナーも人気を博しました。その他にも、「リカ理科ビーム」、「11リポートYES・NO」、「いちばん体操HYPER」、「店店リレー・High&Low」など、記憶に残る数々の企画が放送されました。これらの企画は、単なる情報提供にとどまらず、視聴者と番組が深く関わることで、地域社会に貢献する役割も担っていました。

番組の終了とその後

2006年3月31日、『夕方いちばんプラス1』は最終回を迎えました。10年間という長い歴史に幕を閉じましたが、番組で培われた地域密着型の報道姿勢や、視聴者参加型の企画は、後続番組にも受け継がれ、福井放送のローカル番組制作に大きな影響を与えました。番組終了後、多くの視聴者から惜しまれつつも、その記憶は今もなお福井の視聴者たちの心に深く刻まれています。

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