夕方ジェネレーション

Base Ball Bear インディーズミニアルバム『夕方ジェネレーション』

『夕方ジェネレーション』は、Base Ball Bearがインディーズ時代にリリースした唯一のミニアルバムであり、彼らの原点とも言える作品です。インディーズながらも、Base Ball Bearの音楽性が確立されており、後の活躍を予感させる内容となっています。

制作背景

ジャケット写真は、Vo/Gt.小出祐介が友人の一眼レフカメラを借りて撮影した後輩がモデルです。当初収録予定だった「YUME is VISION」は、Dr.堀之内大介がアルバイト中に足を怪我し、バスドラムの連打が困難になったため、代わりに連打の少ない「微熱ボーイ」と「SUNSET-KI・RE・I」が収録されました。「YUME is VISION」は翌年シングルとしてリリースされています。

収録曲について

全作詞・作曲は小出祐介、全編曲はBase Ball Bearが担当しています。

1. SAYONARA-NOSTALGIA
映画『リンダ リンダ リンダ』挿入歌。
小出が遊びで作ったラップが元になった楽曲。
Base Ball Bear結成後、最初に制作されたMVが存在。
MV監督は遠藤主任。
当時の東芝EMIディレクター、加茂啓太郎が出演。
撮影は加茂の自宅や渋谷周辺で行われ、女子高校生役と男性役はメンバーの同級生が担当。

2. つよがり少女
漫画『BOYS BE…』がなければ完成しなかったという楽曲。

3. メタモルフォーゼ真っ最中

4. 微熱ボーイ
アマチュア時代の「ギターポッパー」という曲をリメイク。

5. SUNSET-KI・RE・I
大学の初日の行事後、電車内で向かいのホームのカップルを見て、夕日が沈むまでに急いで書き上げた楽曲。

6. 夕方ジェネレーション
Dr.堀之内の両親が最も好きな楽曲。
2022年現在もライブで頻繁に演奏される人気曲。

7. BOY MEETS GIRL
メロディーは鼻歌で完成しており、コードは後付け。
* 完成時、小出は「解散ライブの最後の曲ができた」と語った。

インディーズベストアルバム収録

収録曲は、インディーズベストアルバム『完全版「バンドBについて」』にも収録されています。

まとめ

『夕方ジェネレーション』は、Base Ball Bearの初期衝動と、独自の音楽性が詰まった作品です。収録曲のエピソードからも、彼らの創造性やユーモアが伝わってきます。現在もライブで演奏される楽曲が多く、ファンにとっては必聴のアルバムと言えるでしょう。

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