多賀城インターチェンジ

多賀城インターチェンジ：三陸沿岸[[道路]]のアクセス拠点

[宮城県]]多賀城市南宮に位置する多賀城インターチェンジ]は、三陸自動車道（[[三陸沿岸[[道路]] 仙塩道路）を構成する重要なインターチェンジです。本稿では、その歴史的経緯、周辺環境、構造、そしてアクセス情報などを詳細に解説します。

開発の道のり：長年の構想と実現

多賀城ICの計画は1983年に都市計画として決定されました。しかし、当初は片側2車線以上の構造が必要とされたことや、事業費の制約などから、着工は長らく先送りされてきました。

状況が変化し始めたのは、接続道路の整備や、仙台東部道路・仙台北部道路との接続、そして三陸自動車道の延伸による交通量の増加が始まった平成時代に入ってからです。これらの状況を背景に、多賀城ICの建設は、地域の強い要望も後押しし、現実のものとなりました。特に、2009年には地元住民による建設促進の総決起大会が開かれるなど、地域社会の期待の高さがうかがえます。

東日本大震災からの復興事業の一環として、仙塩道路の4車線化と多賀城ICの建設が決定。そして、2016年3月27日、長年の構想を経て、多賀城ICは供用開始を迎えました。

周辺環境：歴史と文化に触れるアクセス

多賀城ICは、歴史と文化に富む地域に位置しています。周辺には、陸前山王駅、多賀城市立第二中学校、多賀城市役所山王地区公民館といった公共施設の他、歴史的にも重要な多賀城（特別史跡）や東北歴史博物館といった観光スポットも近接しています。

これらの施設へのアクセス向上にも、多賀城ICは大きく貢献しています。高速道路網を利用した観光客の増加や、地域経済の活性化にも期待が寄せられています。

道路構造とアクセス情報：スムーズな交通の流れ

多賀城ICは、三陸自動車道（37番）に接続しており、宮城県道35号泉塩釜線と直接接続しています。料金所は、入口と出口それぞれに2ブースずつ設置され、ETC専用レーンと一般レーンが用意されています。

多賀城ICと利府JCTの間は距離が非常に短く、6車線の構造となっています。この設計は、交通量の増加とスムーズな交通流を確保するためのものです。ランプウェイは準直結Y型を採用し、効率的なインターチェンジアクセスを実現しています。

年表

1983年（昭和58年）：都市計画決定
1997年（平成9年）：仙塩道路暫定2車線開通
2001年（平成13年）：仙塩道路と仙台東部道路接続
2002年（平成14年）：利府JCT開通により仙塩道路と仙台北部道路接続
2009年（平成21年）：多賀城IC建設と仙塩道路4車線化を求める住民総決起大会開催
2010年（平成22年）：宮城県道35号泉塩釜線バイパス開通
2011年（平成23年）：東日本大震災復興事業として仙塩道路4車線化と多賀城IC建設決定
2016年（平成28年）3月27日：多賀城IC供用開始

まとめ

多賀城インターチェンジは、長年の構想と地域住民の強い要望、そして東日本大震災からの復興事業を経て実現した、三陸自動車道における重要な拠点です。周辺地域の歴史的・文化的観光資源へのアクセス向上にも貢献し、地域の活性化に大きく寄与しています。今後ますますその役割が重要になっていくことが予想されます。

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