夜勤病棟

夜勤病棟

『夜勤病棟』は、1999年にミンクから発売されたアダルトゲームであり、その後様々な展開を見せた人気シリーズです。聖ユリアンナ病院を舞台に、医師と看護師の関係を描いた本作は、アダルトゲーム業界に大きな影響を与えました。

リリース遍歴

1999年12月22日：Windows 95/98用ゲームとしてオリジナル版が発売。
2000年12月22日：特別盤が発売。オムニバスノベルや麻雀ゲームが追加。
2003年10月11日：DVDPG版が発売。
2006年12月22日：画質向上、新キャラクター追加した復刻版+が発売。
2011年6月24日：リメイク版『真・夜勤病棟』が発売。
2024年2月22日：FG REMAKEによるリメイク版『夜勤病棟リメイク』が発売。

あらすじ

物語は、過去に女性への暴行事件を起こした医師・比良坂竜二が、聖ユリアンナ病院に転勤してくるところから始まります。過去の事件がきっかけで、彼は病院で働く看護師たちを調教するよう依頼されます。竜二は次第にエスカレートしていく欲望のままに、看護師たちを調教していくことになります。

エンディングは複数存在し、竜二と看護師が病院から脱走するものや、病院を乗っ取るものまで、様々な結末が用意されています。

ゲームシステム

本作は、昼と夜のパートに分かれた調教シミュレーションゲームです。昼は看護師たちの情報を集め、夜は彼女たちを呼び出して調教を行います。ゲームを進めるにつれて、Hシーンの過激さが増していくのが特徴です。リメイク版でも、マップによるキャラクター選択方式が採用されています。

開発の裏側

リメイク版の開発を担当したFG REMAKEは、旧作のリメイクを専門とするブランドです。プロデューサーの翔Pは、本作のリメイクを決めた理由として、売れそうであること、現代のユーザーにも受け入れられると判断したこと、そして個人的な思い入れがあることを挙げています。

オリジナル版の魅力を最大限に引き出すため、グラフィッカーにはBlackCycやmetalogiqで実績のある上田メタヲが起用されました。上田は、原作への愛情とリメイクへのプレッシャーを感じながらも、FG REMAKEへの信頼からオファーを受けたそうです。シナリオは、現代の倫理規定に沿った修正が加えられています。

キャスティング

本作では、調教の段階を演じ分ける必要があったため、Hシーンの演技が上手い声優がキャスティングされました。七瀬恋役には純愛作品への出演が多い白月かなめが起用され、児玉ひかる役には鶴屋春人が起用されています。

登場人物

比良坂 竜二: 本作の主人公。聖ユリアンナ病院の産婦人科医。
七瀬 恋: 聖ユリアンナ病院の看護師。明るく優しい性格。
藤沢 亜子: 聖ユリアンナ病院の薬剤師。内気で礼儀正しい性格。
児玉 ひかる: 聖ユリアンナ病院の小児科看護師。子供たちの人気者。
新城 礼美: 聖ユリアンナ病院の看護師主任。プライドが高く完璧主義者。
神宮寺 成美: 聖ユリアンナ病院の産婦人科医。竜二に復讐を企てる。
苅野 真: 『復刻版+』で追加されたキャラクター。入院患者。
佐世保 知世子: 『真・夜勤病棟』で追加されたキャラクター。看護師。

主題歌

EDテーマ：「TOKI wo KAESHITE」歌：七瀬恋（御影由宇）
イメージソング：「狂った時間」歌：七瀬恋（御影由宇）

反響と評価

オリジナル版では、ヒロインが調教によって堕ちていく過程がプレイヤーに衝撃を与えました。特に、七瀬恋はユーザーからの人気が高く、キャラクター人気投票で1位を獲得しています。竜二の強烈な個性も注目を集めました。

リメイク版の発表時にはSNS上で大きな盛り上がりを見せました。また、テレビアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』で取り上げられたこともあり、幅広い層からの反響がありました。

『夜勤病棟』は、アダルトゲーム業界において、その過激な内容と魅力的なキャラクターで、今もなお語り継がれる作品です。

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