夜叉 (将棋)

夜叉（やしゃ）

夜叉は、日本の将棋において特異な役割を持つ駒の一つです。本将棋には存在しないものの、様々な変種の将棋、特に大大将棋や摩訶大大将棋、泰将棋、大局将棋では利用されています。本記事では、夜叉の特徴や成りのルールについて詳しく解説します。

夜叉の名称について

夜叉という名称は、一部の写本において「夜刄」とも書かれていることがありますが、「夜刄」という単語は存在しないとされています。したがって、夜叉という表現の方が適切であると考えられています。ただし、駒の実際の書き方には夜刄と表記されているものも存在し、どちらが正確なのかは明確には定義されていません。

大大将棋における夜叉

大大将棋において、夜叉はあらゆる点で独特な駒です。本将棋と異なり、夜叉はこのゲームにおいては成りを選択することができません。成ることができない駒であるため、戦略を求める上で考慮しなければならない要素となります。その特性は、他の駒と異なる駆け引きを強いられることを意味します。

摩訶大大将棋および泰将棋における夜叉

摩訶大大将棋と泰将棋では、夜叉は成ることができます。成った後は「金将」の役割を果たし、その特性上、より強力な駒に変化します。金将は、将棋の中で扱いが難しくない駒の一つであり、その能力を利用した戦術は多岐にわたります。

大局将棋における夜叉

大局将棋では、夜叉が成ると「四天」という名称の駒に変わります。この四天は非常に強力で、戦局を有利に進めるために非常に価値のある駒です。夜叉が成ることによって生まれるこの変化は、対局者にとって無視できない脅威となります。

結論

夜叉は将棋の多様な形態の中で独自の地位を占める駒であり、その成りのルールによって異なる戦略を要求します。駒の名前やその特性は多様ですが、根底にある戦術の深化は共通しています。将棋を楽しむうえで、夜叉のような特異な駒から生まれる戦略を理解することは大きな醍醐味となるでしょう。

参考文献

梅林勲・岡野伸共著『改訂版 世界の将棋・古代から現代まで』（将棋天国社、2000年）

関連項目

• - 将棋類の一覧
• - 将棋類の駒の一覧

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