夢のつづき (アルバム)

アルバム『夢のつづき』

『夢のつづき』は、シンガーソングライターさだまさしが2002年に発表したソロアルバムで、彼のオリジナル作品として28枚目にあたります。このアルバムは、同年から翌年にかけてのさだまさしのコンサートツアーのタイトルにも使用され、多くのファンに親しまれています。

音楽的背景と制作

このアルバムに収録されている楽曲の中には、2002年に6月に亡くなった作曲家・指揮者の山本直純とのコラボレーションによる作品が含まれており、特に「大きな森の小さな伝説」と「聖夜」がその代表例です。山本直純は、さだまさしにとって重要な音楽的パートナーであり、彼の影響がこのアルバムに色濃く表れています。

収録楽曲の詳細

このアルバムには、印象的な楽曲が並んでいます。

1. 永遠まで: この曲は、人生の深いテーマを扱っており、聴く者に強いメッセージを伝えます。

2. 生きることの1/3: これまでの経緯から生まれた楽曲で、さだがテレビ制作のために訪れた柳川での経験を元に作曲されました。もともとは柳川をテーマにした別の曲を考えていましたが、アイデアが変化しこの曲になりました。

3. 夢の樹の下で: この楽曲は、自然と人間のつながりを描いた作品で、シンプルながらも深い感情を呼び覚まします。

4. もうひとつの人生: 人生の選択肢とその意味を考えさせる楽曲で、聴く人に新たな視点を与えます。

5. So It's a 大丈夫Day: 中島常幸の言葉からインスピレーションを得たこの曲は、明日への不安を克服しようというメッセージを込めています。

6. 大きな森の小さな伝説: 山本直純との共同制作で生まれたこの歌は、1980年の軽井沢音楽祭用に作られたもので、当時の楽譜に手を加え、新たに録音されました。

7. 素直になりたくて: 自己の感情を素直に表現することをテーマにした楽曲で、多くのリスナーの共感を呼びます。

8. Kana-shimi橋: 柳川を訪れたことでインスパイアされた曲で、独特のローマ字表記を用いて名付けられたのが特徴です。

9. 聖夜: 映画『二百三高地』の挿入歌であり、山本直純とのコラボレーションから生まれた曲です。この楽曲は戦争の悲惨さと生命の儚さを感じさせる内容となっており、コンサートでは特に感動的な場面で演奏されます。

10. 夢のつづき: アルバムのタイトルにもなっているこの作品は、全体を通してのメッセージ性を持った楽曲になっています。

参加ミュージシャン

このアルバムでは、様々なミュージシャンが参加しており、ギターには石川鷹彦、シンセサイザーには倉田信雄、パーカッションには川瀬正人が起用されています。その他にも、多数のアーティストがさだまさしの音楽を支えました。

まとめ

『夢のつづき』は、さだまさしの音楽的成長と人間的な想いが詰まったアルバムです。収録された楽曲は、聴く人々に感動を与えるだけでなく、彼の芸術家としてのキャリアにおいても重要な位置を占めています。

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