大!天才クエストシリーズ:NHK Eテレ『大!天才てれびくん』を彩った人気企画
2011年から
2013年にかけて、NHK Eテレの『大!
天才てれびくん』で放送された特別企画シリーズ「大!天才クエスト」。司会者と
てれび戦士全員参加型の、白熱のゲーム対決が繰り広げられました。本記事では、この人気企画の全貌を紐解きます。
シリーズ概要:視聴者参加型ゲームと豪華ご褒美
毎年9月に放送された「大!天才クエスト」は、
出川哲朗率いる男性チームと
鈴木あきえ率いる女性チームが対抗戦を繰り広げる企画でした。4日間に渡り放送され、各回で異なるミッションに挑み、最終的に勝利チームには豪華なご褒美が贈られました。
番組の大きな特徴は、芸能事務所に所属していない小中学生が多数出演していた点です。撮影地と同一県内のスポーツクラブに所属する小中学生がゲームの敵役「子どもモンスター」として参加し、地域住民がエキストラとして番組を盛り上げました。さらに、一般公募された「アナウンサー」が番組進行を担当するなど、地域との連携も魅力の一つでした。
舞台設定は年によって異なり、2011年度と2012年度は番組本編の舞台設定「大天才テレビジョン」と連動していましたが、
2013年度は「大天才王国」という、前2作や番組本編とは異なる独自のファンタジー世界が舞台となりました。
大!天才クエスト(2011年):トロピカル社員旅行をかけた冒険
2011年の「トロピカル社員旅行争奪 大!天才クエスト」は、
千葉県を舞台に展開されました。大天才テレビジョンの社員旅行をかけたゲームで、チームは「ネオ円」という通貨を稼ぎ、アイテムを購入し、最終的に「大江戸ボール」を探し出すというミッションに挑みました。
STAGE1:大天フォレスト(千葉県立船橋県民の森)
色付きのコーン集めや、地元の
相撲少年団との「ガチ
相撲」、アスレチックリレーなどを通してネオ円を獲得しました。
STAGE2:大天タウン(千葉市花見川区 さつきが丘商店街)
獲得したネオ円で、冒険に役立つアイテムを商店街で購入しました。中にはハズレアイテムも存在し、戦略性が求められました。
STAGE3:大天村(千葉県立房総のむら)
村内に隠された「大江戸ボール」を探し出し、最終的に最も多くの「休暇の星」を獲得したあきえチームが勝利し、沖縄旅行を獲得しました。
沖縄旅行では、イルカとのふれあい、豪華な沖縄料理を堪能する様子が、番組内で放送されました。
大!天才クエストII(2012年):古坂大魔王の挑戦状
2012年の「大!天才クエストII〜
古坂大魔王の挑戦状〜」は、
静岡県を舞台に展開されました。
古坂大魔王が番組を乗っ取ったという設定で、オープニングやエンディングも
古坂大魔王バージョンになるなど、独特の演出が施されました。
てれび戦士にはそれぞれ職業が設定されており、それがゲームに影響する要素もありました。
STAGE1:大魔王の森(市民の森浮橋)
色付きのコーン集めや、地元のサッカーチームやレスリングクラブとの対戦などを通してネオ円を獲得しました。
STAGE2:大魔王タウン(沼津仲見世商店街)
獲得したネオ円で、冒険に役立つアイテムを商店街で購入しました。福引きや値段当てクイズなどのイベントも盛り込まれていました。
STAGE3:大魔王ランド(修善寺虹の郷)
テーマパーク内に隠された「古坂カード」を探し、最終的にルーレットで勝利チームを決めるという、スリリングな展開となりました。あきえチームが勝利し、
北海道旅行を獲得しました。
北海道旅行では、
ノンアルコールカクテルや
バーベキューを楽しむ様子が放送されました。
大!天才クエストIII(2013年):大天才王国物語
2013年の「大!天才クエストIII〜大天才王国物語〜」は、
群馬県を舞台に展開されました。舞台は「大天才王国」というファンタジー世界で、国王の病を治すため、出川村とあきえ村が協力して秘薬を作るというストーリーでした。
STAGE1:大天才城の森(大理石村ロックハート城)
雨の中、魔法の道具を集め、綱引きやフェンシング、スケートなどのゲームを通してアイテムを獲得しました。
STAGE2:大天才通り(弁天通り商店街)
商店街で秘薬を作るための道具を探し、魔術師の儀式によって秘薬を完成させました。あきえ村が勝利しました。
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STAGE3 & 4:大天才城(大理石村ロックハート城)
誘拐されたナタリー姫を救出するため、パズルカギを開けるというミッションに挑みました。最終的に「王家のサイコロ」で出川村が勝利しました。
勝利した出川村は、豪華ディナーに招待されました。
まとめ:地域と連携した、記憶に残るエンターテインメント
「大!天才クエスト」シリーズは、
てれび戦士たちの活躍はもちろん、地域住民との交流や、地元の特色を活かしたゲーム、そして豪華なご褒美が一体となった、記憶に残るエンターテインメントでした。3年間で異なる舞台設定やゲーム内容、そして参加者たちの個性豊かなキャラクターが、視聴者に大きな感動と興奮を与えました。これらの企画は、単なるゲーム番組の枠を超え、地域活性化や子供たちの育成にも貢献したと言えるでしょう。