大之伸くま

久間大之伸：日本フェザー級を制した強打者

久間大之伸（くまだいのしん）は、1978年10月22日生まれの日本の元プロボクサーです。兵庫県尼崎市生まれ、福岡県福津市育ち。福岡県立水産高等学校卒業後、福岡ボクシングジム（旧福間スポーツ）に所属しました。アマチュア時代は、高校全九州フェザー級チャンピオンに輝くなど7勝3敗の実績を残し、1997年3月20日、プロデビュー。

プロ入り後は驚異的な強さを発揮し、デビューから26連勝という日本記録を樹立。その勢いのまま、1998年には全日本フェザー級新人王を獲得しました。2002年12月15日、21戦無敗で日本フェザー級王者に輝いた洲鎌栄一に挑戦。9回KO勝ちという圧巻の勝利で日本フェザー級王座を獲得しました。

王座獲得後は3度の防衛に成功しますが、3度目の防衛戦では物議を醸す判定となり、再戦を命じられる事態に。再戦でも勝利を収め、4度目の防衛に成功しました。しかし、2004年9月4日、無敗の榎洋之との対戦で9回TKO負けを喫し、王座から陥落。5度目の防衛に失敗したことで、26連勝の記録も途絶えました。

王座陥落後、一度は引退を表明したものの、8ヶ月後に復帰。スーパーフェザー級への挑戦を試みましたが、2度の挑戦はいずれも敗戦に終わり、2007年1月6日、小堀佑介戦でTKO負けを喫し、現役を引退しました。

久間大之伸は、卓越したボクシング技術と強靭な精神力を持つ選手でした。26連勝という金字塔を打ち立てた彼の活躍は、日本のボクシング史に大きな足跡を残しました。彼の激闘の数々は、多くのボクシングファンに感動と興奮を与え続け、伝説として語り継がれています。日本フェザー級王座を獲得し4度の防衛を果たした彼の功績は、これからも称賛に値するでしょう。しかし、2階級制覇という目標には届かず、引退を決意した彼の決断もまた、プロボクサーとしての彼の真摯な姿勢を示すものでした。

彼のボクシング人生は、成功と挫折、栄光と苦悩が織りなすドラマでした。26連勝という輝かしい記録と、王座からの転落、そして2階級制覇への挑戦と引退という決断。すべてが彼のボクサー人生の貴重な一部であり、彼の物語はこれからも多くの人々に勇気と感動を与え続けるでしょう。

アマチュア時代

父親の影響で中学校1年生からアマチュアボクシングを始め、高校時代には全九州フェザー級チャンピオンに輝きました。アマチュア時代の戦績は7勝（4KO）3敗です。

プロ時代

1997年プロデビュー。デビュー戦を4回TKO勝ちで飾ると、その後26連勝を記録。1998年には全日本フェザー級新人王を獲得し、2002年には日本フェザー級王者に。王座では4度の防衛に成功しました。しかし、2004年9月、榎洋之に敗れ王座から陥落。その後、スーパーフェザー級に転向して2階級制覇を目指しましたが、叶わず2007年に引退しました。

獲得タイトル

* 第50代日本フェザー級王座（防衛4）

引退後

2007年9月23日、故郷の宗像ユリックスで引退式が行われました。

彼のボクシング人生は、まさにドラマチックでした。26連勝という偉業を達成しながらも、挫折を経験し、それでもなおリングに立ち続けた彼の姿は、多くのファンに深い感動を与えました。彼の功績は、日本のボクシング界に永遠に刻まれるでしょう。

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