大井健太郎

大井健太郎

大井健太郎（おおい けんたろう、1984年5月14日生まれ）は、静岡県藤枝市出身のプロサッカー選手です。主にディフェンダー（DF）としてプレーし、数々のクラブでその手腕を発揮しています。

来歴

大井は藤枝東高校でサッカーに励み、同校の強豪チームの中心選手として注目を集めました。高校在学中から日本代表に選ばれ、さらに当時の仲間たちとの絆も深いものとなりました。彼の同期には成岡翔や岡田隆がいるほか、1学年先輩には長谷部誠も含まれます。2003年にジュビロ磐田に入団すると、彼は成岡や菊地直哉と並び、将来のクラブの柱と期待されながらキャリアを積んでいきました。

その後、2011年には湘南ベルマーレに期限付き移籍し、レギュラーとして定着。さらにキャプテンとしてチームを牽引しました。2012年には湘南からアルビレックス新潟に完全移籍し、2014年にチームキャプテンに就任。2016年には、6年ぶりにジュビロ磐田に戻り、特にディフェンス面で存在感を発揮しました。彼は開幕戦からスタメンとして出場し、シーズン終了後にはチームMVPに選ばれるなど、指導者からも評価されました。

成績と活躍

大井は2017年シーズンからゲームキャプテンとなり、レギュラーとしてフィールドで輝きました。このシーズン、リーグ最少失点を達成し、自身もJリーグ優秀選手賞を受賞したことが大きなハイライトです。2018年シーズンではリーグ戦において34試合に出場し、決勝ゴールなども決めるなど、重要な場面での活躍が目立ちました。その後のプレーオフでも全試合に出場し、チームのJ1残留に貢献しました。

2019年シーズンはチームに対する期待が高い年でしたが、怪我の影響での出場数が減少。そのため、チームはJ2降格が決定してしまったものの、彼はサポーターに対し熱い誓いを述べ、再起を誓いました。2020年も怪我に悩まされつつも出場を重ね、2021年には昇格を懸けた重要な試合で得点を決め、チームをJ2優勝とJ1昇格に導きました。

2022年にはジュビロ磐田を契約満了で退団し、2023年にはオーストラリアのイースタン・ライオンズSCに移籍が決まっています。

エピソード

大井は新潟時代は「ムードメーカー」としても知られており、チーム内の雰囲気を盛り上げる存在でした。特に若い選手には優しく接し、森岡陸を弟のように可愛がる姿も印象的です。彼の明るい性格とリーダーシップは仲間からも愛され、多くの信頼を集めていました。

所属クラブ

• - 1991年 - 1996年: 高洲南スポーツ少年団（藤枝市立高洲南小学校）
• - 1997年 - 1999年: ACMブルックスジュニアユース（藤枝市立高洲中学校）
• - 2000年 - 2002年: 静岡県立藤枝東高等学校
• - 2002年: ジュビロ磐田（強化指定選手）
• - 2003年 - 2011年: ジュビロ磐田
• - 2011年: 湘南ベルマーレ（期限付き移籍）
• - 2012年 - 2015年: アルビレックス新潟
• - 2016年 - 2022年: ジュビロ磐田
• - 2023年: イースタン・ライオンズSC。

個人成績

大井のプロデビューは2003年7月16日、ナビスコカップの東京ヴェルディ1969戦でした。リーグ戦では2004年に初出場し、2007年には初得点を記録しました。彼のキャリアは、日本国内外でさまざまな場面で活躍してきたことを物語っています。大井健太郎のこれまでのプレーやリーダーシップは、同世代の選手たちにとっても大きな手本となっていることでしょう。

もう一度検索