大井 健郎(おおい たけお)
日本のメディア関係者、
大井 健郎(おおい たけお)は、
1973年3月29日に
東京都町田市で生まれた。
法政大学を卒業後、放送業界でのキャリアを築き始めた。
1995年、大井は
テレビ北海道(TVh)に入社し、
アナウンサーとしての第一歩を踏み出した。TVhでは、主にスポーツ中継の分野で才能を発揮し、サッカー、競馬、スキーなど、多岐にわたる競技の実況を担当した。北海道のスポーツファンに熱戦の興奮を伝えただけでなく、『TVh道新ニュースアイ』では週末のニュースを担当し、また経済情報番組『経済ナビゲーションHOKKAIDO』ではナレーションを務めるなど、幅広い分野で活動した。特に印象深い実況の一つとして、コンサドーレ札幌が本拠地を
札幌ドームに移して初めて行ったホームゲーム、対横浜Fマリノス戦が挙げられる。この試合はTVhと
テレビ神奈川(TVK)で中継されたが、延長戦に突入したため、TVhは時間により中継を終了し、TVKのみが試合終了まで放送を続けたという出来事があった。
2003年、大井は
東北放送(TBC)へ活躍の場を移した。TBCでも引き続き
アナウンサーとして、特にスポーツ実況の分野で中心的な役割を担った。プロ野球、サッカー(
ベガルタ仙台戦)、マラソン(仙台国際ハーフマラソン大会)など、地元宮城および東北の主要なスポーツイベントの中継に深く関わった。
彼のキャリアにおいて、
2005年は特筆すべき年である。この年、プロ野球に新規参入した東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地、フルキャストスタジアム宮城(当時)の新装記念かつ球団初のホームゲームが
4月1日に開催され、大井は対西武ライオンズ戦のテレビ実況を担当した。この記念すべき試合の宮城ローカルでの中継は、
田淵幸一が解説を務めた。この実況が高く評価され、同年には第30回
アノンシスト賞スポーツ実況部門において、最優秀賞を受賞した。これは、
アナウンサーとして高い技術と表現力を持つことの証明となった。
TBCでの
アナウンサー時代は、テレビの情報番組やニュース番組にも深く関わった。『
ウォッチン!みやぎ』では、当初火曜日のスポーツコーナー「たけおが斬る」を担当し、その後2007年10月から
2008年3月にかけては週3日のメインキャスターを務めた。また、『ニュースの森TBC』やその後の『イブニングニュースTBC』ではスポーツコーナーを担当し、
ベガルタ仙台応援番組『SUPERベガルタ!』ではナレーションを担当した。スポーツ中継では、『TBC Exciting Ballpark』でのプロ野球実況・リポーター、『Jリーグ
ベガルタ仙台戦』、『仙台国際ハーフマラソン大会』などの実況席や現場で声を届けた。
ラジオにおいてもその活動は多岐にわたり、『TBCニューストゥデイ』でニュースデスクを務めたほか、『TBCイーグルスナイター&イーグルスベースボール』でのプロ野球実況・リポーター、『TBC Sports Paradise』、『
プロ野球三都物語』などのスポーツ番組を担当した。また、『あガLINE』にも出演経験がある。
現在の所属
アナウンサー職の第一線から離れた後、
2008年4月には報道部記者としての経験も積んだ。現在はラジオ局の営業部に所属しており、放送局の多角的な運営を支える立場で業務に携わっている。長年にわたり蓄積した放送現場での豊富な経験を活かし、新たな形で
東北放送の活動に貢献している。
過去の主な担当番組
スポーツ中継(サッカー、競馬、スキーなど)
TVh道新ニュースアイ(金曜日・土曜日担当)
経済ナビゲーションHOKKAIDO(ナレーション)
コンサにアシスト
ウォッチン!みやぎ(スポーツコーナー担当、週3日メインキャスター)
ニュースの森TBC / イブニングニュースTBC(スポーツコーナー)
SUPERベガルタ!(ナレーション)
TBC Exciting Ballpark(実況、リポーター)
Jリーグ
ベガルタ仙台戦(実況、~2006年)
仙台国際ハーフマラソン大会(実況、~2006年)
TBCニューストゥデイ(ニュースデスク)
TBCイーグルスナイター&イーグルスベースボール(実況、リポーター、
2005年-2007年)
TBC Sports Paradise(10月-3月)
プロ野球三都物語(
2005年-2007年)
Jリーグ
ベガルタ仙台戦(実況)
あガLINE(2013年11月12日、11月26日、12月11日出演)
主な実況歴
函館スプリントステークス(1998年)
コンサドーレ札幌
札幌ドーム初ホームゲーム(対横浜Fマリノス)
* 東北楽天ゴールデンイーグルス 球団初ホームゲーム(対西武ライオンズ、
2005年4月1日)