大井彩蓮

大井 彩蓮について

大井彩蓮（おおい いろは）は、2007年5月5日生まれの日本の柔道選手で、奈良県出身です。52kg級で活躍しており、年齢に反した経験と実績を持つ選手として注目されています。彼女の柔道人生は、全日本強化選手である母の影響を受けたことから始まりました。

小学1年生から柔道を始めた大井は、小学5年生のときに全国小学生柔道大会女子軽量級でベスト16に進出します。その翌年、小学6年生の時には、全国少年柔道大会にチームの主将として初出場し、チームを率いる経験を得ました。その後、五條東中学に進学した彼女は、3年生の際に全国中学校柔道大会の個人戦で52kg級において優勝し、団体戦でも3位入賞を果たします。

高校では比叡山高校に進学し、1年生からインターハイの団体戦で2位となりました。全日本ジュニアでは、決勝で常勝軍団の一員である神谷鈴選手に敗れたものの、彼女の成長を印象付けました。また、全国高校選手権の個人戦でも惜しくも決勝で敗れましたが、団体戦では優勝を成し遂げ、チームの一員としてしっかりと貢献しています。

2年生になると夏のインターハイ個人戦で再び決勝の舞台に立ち、ライバルの納庄選手を破り優勝。さらに、続く世界カデ大会でも見事な成績を収め、全日本ジュニアでは3位に入ります。特に世界ジュニアでは、決勝戦で納庄選手に反則勝ちを収め、全ての試合で一本勝ちを達成。これにより、彼女は同じ年に世界カデと世界ジュニアを制覇した初の選手となります。

大井彩蓮の才能は国際レベルでも認識され、グランプリ・リンツ大会では初出場ながら決勝まで進み、パリオリンピック銀メダリストであるコソボのディストリア・クラスニキ選手に内股技で勝利し優勝を飾りました。その後も全国高校選手権で2位を記録しつつ団体戦では優勝を果たし、チームの活躍を支えています。

3年生になると、体重別大会でパーク24の強敵に敗れたり、インターハイでは準々決勝で敗北を喫するなど波乱もありましたが、全日本ジュニアでは優勝を達成。また、国スポ大会では滋賀県代表としても優勝の座に輝き、着実に成績を残しています。

彼女のIJF世界ランキングは2025年9月15日現在で29位で、1400ポイントを獲得しています。

戦績

• - 2022年: 全国中学校柔道大会個人戦優勝、団体戦3位
• - 2023年: インターハイ団体戦2位、全日本ジュニア2位
• - 2024年: ベルギー国際ジュニア優勝、全国高校選手権個人戦2位、団体戦優勝、インターハイ優勝、世界カデ優勝、全日本ジュニア3位、世界ジュニア優勝、国スポ2位、講道館杯5位
• - 2025年: グランプリ・リンツ優勝、全国高校選手権個人戦2位、団体戦2位、金鷲旗2位、インターハイ5位、全日本ジュニア優勝、国スポ優勝

大井彩蓮は、数々の大会での成功を通じて、今後ますます注目を集める存在になっています。彼女の柔道に対する情熱と努力は、多くの人に活力を与え続けることでしょう。

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