大分スポーツ公園総合競技場

大分スポーツ公園総合競技場

概要

大分県大分市に位置する大分スポーツ公園総合競技場は、母校大分トリニータのホームスタジアムとして知られています。この施設は、かつて「ビッグアイ」として親しまれ、現在も命名権によって「レゾナックドーム大分」と呼ばれることが多いです。施設の管理は株式会社大宣が行っており、様々なスポーツイベントが開催されています。

施設について

このスポーツ施設は、2001年に竣工され、2002 FIFAワールドカップの一部試合と2008年の国民体育大会の会場として利用されてきました。スタジアムは丘陵地に位置し、周囲の自然を尊重した設計が施されています。スタンドは半地下式で、全席が椅子席です。収容人数は最大で40,000人ですが、トリニータの公式戦では31,997人が入場可能です。

スタンドと施設

スタンドは二層式と一層式があり、可動式座席も設けられています。また、得点表示用の電光掲示板と大型映像装置が設置されており、観客に向けた情報提供が行われます。展示室「メモリアル・アイ」では大会の資料が展示され、陸上トラックは日本陸上競技連盟の公認を受けているため、さまざまな競技が行える環境です。

屋根と環境

スタジアムの屋根は球面状で、中央に開口部があります。名の由来は、上空から見ると目のように見えることに由来しています。屋根は開閉が可能ですが、高温多湿な環境が芝生に影響を及ぼすため、雨天時以外は基本的に開けたままが推奨されています。屋根の開閉には約20分かかり、過去には故障により開放状態が続いたこともあります。

芝生とトラック

開設当初のフィールドは天然芝でしたが、後に陸上競技用トラックが整備され、9レーンが増設されました。W杯のために基準が満たされるよう設計されていましたが、屋根の構造と環境によって芝生の管理が課題となることもやむをえません。過去には、試合中に芝が剥がれるという問題が発生し、さらなる管理改善が求められました。

管理と命名権

施設の管理は最初は大分県の外郭団体によって行われていましたが、その後、民間の広告会社に移行しました。命名権は、様々な企業間で変遷があり、最新ではレゾナック・ホールディングスによるものです。また、施設名が変わる際には、国際競技団体のガイドラインにより、一時的に元の名称に戻ることが求められる場合があります。

開催された主なイベント

この競技場では、Jリーグの試合や国際大会、陸上競技大会など、数多くの有名なイベントが開催されています。2002年のFIFAワールドカップの試合をはじめ、ラグビーやサッカーの国際試合も行われ、多くの観客を魅了しました。さらに、音楽ライブなどのイベントでも活用されています。

アクセス

大分スポーツ公園総合競技場へのアクセスは、街中からのバスや自動車利用が一般的です。JR大分駅からの路線バスやシャトルバスが運行され、大規模イベント時には特別なシャトルバスも運行されます。公園内には無償の駐車場があり、試合やイベントの際には多くの観客が訪れるため、充実したアクセスが提供されています。

このように、施設の多様な機能とアクセスの良さから、大分スポーツ公園総合競技場は地域のスポーツや文化の中心的な役割を果たしています。

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