大分合同新聞

大分合同新聞について

大分合同新聞（おおいたごうどうしんぶん）は、大分県で発行される朝刊に特化した地方紙です。1942年に豊州新報と大分新聞が合併し、同年の4月3日に創刊されました。この新聞の名称は、合併によるもので、2つの新聞社が協力して新たな媒体として生まれたことを示しています。大分合同新聞社の設立年は1886年で、豊州新報の創刊年でもあり、地域における長い歴史を持った報道機関です。

夕刊の廃止と新しい取り組み

大分合同新聞は2020年3月31日をもって夕刊の発行を終了しました。これは人件費や原材料の高騰、人手不足などの影響を受けた結果です。夕刊の代わりに、同年4月から「GX EXPRESS」という新しいタブロイド判が朝刊に挟まれる形で発行されています。これにより、ビジネス、教育、スポーツなどの情報が提供され、経済的な問題への対処が図られています。

夕刊の廃止以前は、定期購読は朝夕刊のセットで提供されており、1951年から続いていたスタイルでした。また、最近の発表では、2024年2月1日から月極購読料が500円引き上げられることが発表されています。

地元密着の報道

大分合同新聞は地域密着型の新聞として、県内の各市町村の情報を詳細に伝えています。地域面は市町村別に分かれており、地元の活動やニュースを視覚的に示しています。この新聞では、地域での出来事をしっかりと報道することで、読者の信頼を得ることを目指しています。

特徴的なコラム「ミニ事件簿」

1978年から2020年にかけて連載されていたコラム「ミニ事件簿」は、大分合同新聞の夕刊に掲載されていた短い事件や日常の出来事が紹介されるものでした。このコラムは一定の知名度があり、全国的なラジオ番組でも取り上げられました。近年、インターネットで人気が高まり、特設サイトも開設されましたが、夕刊の廃止に伴って終了しました。

テレビ番組欄の整理

大分合同新聞では、地域ごとのテレビ放送を受信可能な設定が考慮されており、他県の放送局が掲載されることもありました。しかし、2017年から放送局の整理が進められ、主要な放送局だけが掲載されています。今回はNHKや大分県内の民放ほか、福岡県の放送局も掲載されており、多様な地域番組情報を提供しています。

大分合同新聞社

発行元の大分合同新聞社は、有限会社として設立されましたが、2006年の会社法改正により、特例有限会社に移行しました。現在も地域に根ざした活動を続けていき、さまざまな関連企業と共同で地域活動の支援にも取り組んでいます。特に、地域振興や文化活動への貢献を表彰する「大分合同新聞社賞」や福祉活動を推進する賞を設け、地域の活性化に努めています。地域に密着した情報提供を通じて、多くの読者に信頼される存在であり続けることを目指しています。

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