大原サッカー場

さいたま市大原サッカー場：浦和レッズの聖地

さいたま市大原サッカー場は、埼玉県さいたま市浦和区大原に位置する、さいたま市が運営するサッカー競技施設です。Jリーグの浦和レッズの公式練習場として知られており、チームのクラブハウスも併設されていることから、レッズサポーターにとって特別な場所となっています。愛称として「大原グラウンド」「大原練習場」「大原」などと呼ばれ親しまれています。

施設概要：充実した練習環境とサポーターのための空間

このサッカー場は、2面ある天然芝のコートと1面の人工芝フットサルコート、そして充実したトレーニング施設を備えています。夜間照明も完備されているため、時間帯を選ばず練習が行われています。

特に注目すべきは、クラブハウスです。1階には、197席の観戦スタンド（屋根付き）があり、練習風景を間近で観戦することができます。また、坂路（坂道トレーニング用走路）も設置され、選手たちのトレーニングをサポートする設備が充実しています。

2階には、サポーターズカフェが併設されています。ここは、ファンやサポーターの交流の場としてだけでなく、浦和レッズが獲得した数々のタイトルを象徴する優勝トロフィーや表彰状などが展示されており、クラブの歴史を肌で感じることができる空間となっています。カフェスペースには、飲み物の自動販売機やテーブル、椅子などが配置されており、グラウンドを見渡せるテラス席からは、まさにスタジアムの立見席のような臨場感も味わえます。ただし、サポーターズカフェ以外のクラブハウスエリアへの立ち入りは制限されています。

練習見学については、非公開練習を除き、基本的に一般のファン・サポーターも可能です。ただし、練習日時や時間は予告なく変更される場合があるので、浦和レッズの公式ホームページなどで最新情報を確認することをお勧めします。練習後には、選手によるサイン入りポストカードをもらうため、多くのファンが選手を待ち受ける光景も見られます。

歴史：ワールドカップ候補地から現在の姿へ

1993年7月、浦和市大原サッカー競技場として開場しました。2002 FIFAワールドカップの際には、公認キャンプ候補地にも選定されており、国際的な舞台にも繋がる可能性を秘めた施設でした。

クラブハウスは、当初はプレハブ造りの簡素な建物でしたが、2003年末に現在の建物が新築されました。その後も、旧クラブハウスは別館として使用されていましたが、2016年7月のクラブハウス増築に伴い解体されました。2017年10月には、増築棟が完成し、現在の姿となりました。2006年には、当時の監督であるブッフバルト氏の発案により、60mの坂路が建設されるなど、施設の充実が図られています。また、2006年夏にはコート間に広告ボードが設置されました。

アクセス：公共交通機関と自家用車

アクセス方法は、以下の通りです。

JRさいたま新都心駅から徒歩約15分
JR北浦和駅からバス乗車、「上木崎」バス停下車後、徒歩約10分

自家用車の場合は、首都高速道路埼玉新都心線新都心出入口付近からアクセスできますが、駐車場の有無や交通状況は事前に確認することをお勧めします。

まとめ

さいたま市大原サッカー場は、浦和レッズの練習拠点として、そしてサポーターにとっての特別な場所として、今後も重要な役割を担っていくでしょう。選手たちの汗と努力、そしてサポーターの熱い思いが交差するこの場所は、浦和レッズの歴史と未来を繋ぐ重要な拠点となっています。

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