大友麻衣子

大友麻衣子のサッカー人生

大友麻衣子（おおとも まいこ）は、1985年11月17日に神奈川県で生まれた元女子サッカー選手です。彼女は、日本体育大学を卒業し、現役時代はゴールキーパーとして活躍しました。彼女はフィールドプレーヤーとしてスタートし、後にGKへ転向。高い身体能力と正確なロングキックが特徴であり、特に当時のなでしこジャパンのGKたちよりも飛距離があったとされています。彼女の存在は、チームにとって非常に重要であり、観客の心をつかむ「轟けキャノン砲 和製チラベルト」というキャッチコピーが印象的でした。

ユース時代

大友は横浜市立浜中学校に在籍中から横須賀シーガルズに所属し、その後神奈川県立磯子高等学校では3年間神奈川県選抜に選ばれるほどの実力を発揮しました。当初はフィールドプレーヤーでしたが、高校3年生の時にゴールキーパーに転身しました。この重要な転換は、彼女のサッカーキャリアにおける大きなステップとなりました。

大学時代

彼女は日本体育大学に入学し、1年生から川澄奈穂美と共にレギュラーとして活躍しました。大学でのキャリアでは、インカレで2回の優勝と1回の準優勝に貢献し、その実力を証明しました。また、2004年のAFC U-19女子選手権や2007年のユニバーシアードの日本代表にも選出され、国際舞台でもその名を馳せました。

アルビレックス新潟レディース時代

大学在学中の2007年、彼女はアルビレックス新潟レディースに女子特別指定選手として加入し、2008年には正式に入団しました。彼女は2011年に行われた東日本大震災復興支援チャリティーマッチにおいてなでしこリーグ選抜チームの一員としてスタメン出場し、その活躍が際立ちました。また、2008シーズンから2012シーズンまでの5年間連続でなでしこリーグオールスターにも選ばれ、その実力を見せつけました。

さらに2011年には全日本女子サッカー選手権大会（現・皇后杯）で準優勝し、2012年にはロンドン五輪の強化指定選手に選ばれました。そして同年、チームのキャプテンとしての役割を果たし、27歳の時に現役を引退しました。

指導者としての活動

引退後、大友はサッカー指導者としての道を選びました。2013年には町田ゼルビアスポーツクラブの普及活動部隊「ゼルビアひろめ隊」に参加してサッカーの楽しさを広め、2014年からは尚美学園大学のGKコーチに就任しました。

さらに、2019年からはチャイニーズ・タイペイ女子代表のGKコーチとしても活躍し、国際的な舞台で選手達を指導する傍ら、東京五輪のアジア二次予選や最終予選に参加しました。2021年のFIFAワールドカップアジア予選にも関与し、アジアカップ出場権を獲得するなど、指導者としてのキャリアを築き上げています。

2022年には新潟医療福祉大学のGKコーチに就任し、これからも多くの選手に影響を与えていくことでしょう。彼女のサッカーキャリアは選手から指導者への転身を経て、さらなる未来に向かっています。

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