大同町駅

大同町駅の概要

大同町駅（だいどうちょうえき）は、愛知県名古屋市南区大同町に位置する名鉄常滑線の駅です。駅番号はTA04で、地域の交通の要所として機能しています。

歴史

大同町駅は1940年5月31日に、当初は大同製鋼の工員輸送のために「大同前駅」として開業しました。その後、1945年には防諜の観点から現在の駅名に改称されました。1983年には準急停車駅へ昇格しましたが、1990年にはこの準急が廃止されました。高架化工事が進む中、2004年に下り線が高架化され、2006年には上り線も高架化されました。また、2008年には準急が再設定され、再び準急停車駅となりました。2011年からはICカード乗車券「manaca」が利用可能になり、2022年には終日無人化が実施されました。

駅構造

当駅は、8両編成対応の相対式ホームを持つ2面2線の高架駅です。無人駅となったことで、駅管理は神宮前駅で集中管理されています。また、上り線側には駅舎はなく、跨線橋を介した連絡のみの構造でしたが、高架化の進展に伴い、古い駅舎は撤去されました。

周辺施設

大同町駅周辺には、大同特殊鋼星崎工場や大同大学、大同高等学校などの教育機関や工場が点在しています。また、国道247号も近くにあり、交通の便も良好です。しかし、駅前から発車するバス路線は存在せず、最寄りのバス停は国道247号の「大同町」バス停です。

利用状況

2024年度の1日平均乗降人員は約12,652人とされ、常滑線・空港線の駅中では4位に位置しています。このため、名鉄全駅中でも利用者数が多い駅として知られています。特に大同大学や大同高等学校への通学需要が影響しており、多くの学生が利用しています。また、通勤客も多く、周辺には多くの工場が存在します。

停車列車と利用上の課題

多くの利用者がいるにも関わらず、停車する列車の多くは普通列車であり、急行の停車駅昇格の要望が絶えず寄せられています。また、平日の下校時間には混雑が見られ、利用客の積み残しも発生することがあります。名鉄は2008年から準急の停車を増やし、利用者の利便性向上に努めています。特に朝ラッシュには中部国際空港行きの急行も特別に停車することがあります。

終わりに

大同町駅は、その歴史や周辺施設、そして利用状況を考えると、地域交通の重要な拠点であることが分かります。今後の交通需要の変化に対応しつつ、地域の発展に寄与する姿が期待されています。

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