大坪冬彦

大坪冬彦の経歴と市政

大坪冬彦（おおつぼ ふゆひこ）は、1957年12月8日生まれの日本の政治家であり、社会[[福祉士]]の資格を持つ人物です。東京都大田区で生まれ、桐朋高等学校、一橋大学経済学部を卒業後、1981年に日野市役所に入庁しました。福祉関係の部署で15年間勤務し、1999年には社会[[福祉士]]の資格を取得。その後、財政課、市民税課、老人福祉課、区画整理課、生活福祉課、保育課など多様な部署を経験し、2005年には資産税課長、2006年には高齢福祉課長、2008年には健康福祉部長を歴任しました。2011年からはまちづくり部長として、日野市工業振興条例の制定や新川崎街道の開通に尽力しました。

2013年4月、大坪氏は日野市長選挙に自由民主党、民主党、公明党、社会民主党、生活者ネットワークの推薦を受け、無所属で出馬し、初当選を果たしました。2017年の市長選では、保育園定員の増員や子どもの貧困対策強化などの実績を掲げ再選。2021年の市長選でも、自民党、公明党、都民ファーストの会、国民民主党、生活者ネットの推薦を受け、3選を果たしました。

北川原公園のごみ収集車専用道路問題

大坪市政において大きな問題となったのが、北川原公園におけるごみ収集車専用道路問題です。日野市は小金井市・国分寺市と共同でごみ処理施設を整備することになり、その際、ごみ収集車が通行するための道路を公園内に建設する必要が生じました。しかし、この道路は都市公園法に抵触する可能性があり、住民訴訟に発展しました。

裁判所は、この専用道路が都市公園としての機能を損なうと判断し、日野市に対し大坪市長に約2億5000万円の損害賠償を請求するよう命じました。最終的に最高裁判所は、日野市の上告を退け、専用道路の建設は違法であるという判決が確定しました。この問題の責任を取り、大坪市長は市議会で謝罪し、給与と期末手当の減額処分を受けました。また、市議会では大坪市長への賠償請求権を放棄する議案が可決されました。

財政問題と報酬カット

2020年2月、大坪市長は日野市の財政状況が悪化していることを受け、「財政非常事態宣言」を発表しました。財政再建のため、市長自身の月額報酬を15％、副市長を10％、教育長を5％減額し、総額326万7千円を削減する措置を取りました。また、市道整備工事を3年間中止するという決断も行いました。

大坪冬彦氏は、長年にわたり日野市のために尽力してきた政治家です。市職員としての豊富な経験を活かし、福祉やまちづくりに貢献する一方で、北川原公園問題のような課題にも直面しました。これらの経験を通して、日野市は持続可能な市政運営に向けて進んでいます。

もう一度検索