大型自動二輪車

大型自動二輪車についての詳細

大型自動二輪車は、日本の道路交通法によって定義されるオートバイの一種で、総排気量が400ccを超えるか、または定格出力が20kWを超えるものを指します。

概要

この車両は、道路交通法施行規則において、「総排気量0.400リットルを超え、又は定格出力が20.00キロワットを超える原動機を有する二輪の自動車」であると記述されています。このため、大型自動二輪車は大型特殊自動車や小型特殊自動車以外の様々な二輪車が含まれます。

また、道路運送車両法によると、総排気量が0.250リットルを超える二輪車は「二輪の小型自動車」に区分され、その中に大型自動二輪車が入ります。これらの車両は運輸支局への届出により、自動車検査証の交付を受け、特定の車両番号が付与されます。そのため、高速自動車道では一般的に自動車と同じ扱いを受け、高速道路を走行が可能です。

運転するためには大型自動二輪車運転免許が必要で、取得は18歳以上から可能です。そして、運転免許証には「大自二」との記載がされます。

運転免許の歴史

1960年に制定された二輪免許は、250ccを超えるバイクの区分を含んでいました。その後、1965年に軽免許が廃止され、二輪免許は50ccを超える二輪に改正されました。これを受けて、既存の免許を持つ者には付帯免許が与えられましたが、その取得難易度は非常に高く、「司法試験より難しい」との呼び名が付くほどでした。

これを背景に、バイク産業界からの声だけでなく、外国メーカーからの圧力が影響し、日本の[[運転免許]]制度の見直しが進められました。特にハーレーダビッドソンやBMWモトラッドからの要望が強く、賛同が集まりました。

1996年からは大型自動二輪車の教習が「指定自動車教習所」で行われるようになり、その結果、免許の取得が飛躍的に容易になりました。これにより、大型自動二輪免許の保有者数は増加の一途をたどりました。

大型自動二輪車免許の変遷

現在、大型自動二輪車免許は独立した免許区分となり、従来の普通二輪免許からの変更が必要です。加えて、2005年からはオートマチック限定免許も導入され、これにより400ccを超えるオートマチックバイクを運転することが可能になりました。また、2019年12月にはAT自動二輪の排気量制限が撤廃され、さらに利便性が増しています。

指定自動車教習所では、他の自動車免許を持っていない人でも、直接大型二輪免許の教習を受けられることが標準化されました。その際、教習の最短時間は現有の免許に応じて異なります。

ナナハンと750cc

750ccは大排気量バイクの象徴とされ、CB750FOURの登場によりその地位を確立しました。この車両の最高速度や性能から、国内メーカーの自主規制が行われ、750ccまでが販売の最大排気量とされました。これがその後の大型自動二輪車の製造に強く影響しました。

特に、カワサキのZ1も750ccに抑えられたことで、様々なバイクが750ccのエンジンを搭載して開発されました。そのため、現在でも750ccという排気量の象徴的存在は、多くのバイクユーザーに記憶されています。

結論

大型自動二輪車には長い歴史や免許制度の変遷があり、今もなお多くのバイク愛好者がその魅力を楽しんでいます。特に750ccの存在は、これらの文化に深く根付いています。

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