大塚徳郎

大塚徳郎

大塚徳郎（おおつか とくろう、1914年11月12日 - 2002年9月16日）は、20世紀に活躍した日本の歴史学者であり、特に平安時代の政治史研究において多大な功績を残しました。

生涯

大塚徳郎は1914年、東京府東京市（現在の東京都渋谷区）に生まれました。1939年に東京文理科大学を卒業後、研究者の道を歩み始めます。1965年には、「平安初期政治史研究」と題した論文で東京教育大学から文学博士号を授与されました。その後、東北大学教養部助教授、宮城教育大学教授を歴任し、1978年には宮城教育大学の学長に就任しました。学長退任後は、同大学の名誉教授となっています。1987年には、長年の学術研究に対する貢献が認められ、勲二等旭日重光章を受勲しました。2002年9月16日に逝去。

業績

大塚徳郎の専門は、平安時代の政治史です。特に、平安初期の政治構造や社会情勢、文化交流などについて、詳細な研究を行いました。また、東北地方の古代史にも関心を寄せ、『みちのくの古代史 都人と現地人』などの著作を通じて、地域史研究にも貢献しました。その研究は、古代東北地方における中央政府と地方の関係性を考察し、都人（律令国家）と現地人（蝦夷）との文化交流や葛藤を描き出しました。これらの研究を通じて、大塚徳郎は、日本古代史研究に新たな視点を提供しました。

著書

『平安初期の征夷と坂上田村麿』 (東北の地理歴史研究双書)東北出版 1960
『平安初期政治史研究』吉川弘文館 1969
『みちのくの古代史 都人と現地人』(人間科学叢書) 刀水書房 1984

編纂

『仙台藩重臣石母田家文書 史料編』編. 刀水書房 1981
『仙台藩重臣石母田家文書 目録編』編. 刀水書房 1981
『仙台藩重臣石母田家文書 補遺･正誤表』編. 刀水書房 1981
『仙台藩重臣石母田家文書』編. 刀水書房 1981
『仙台藩重臣石母田家文書 続』編. 刀水書房, 1989

大塚徳郎は、その研究活動を通じて、平安時代政治史研究の発展に大きく貢献しました。また、教育者としても多くの人材を育成し、日本の歴史学界に大きな足跡を残しました。

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