大塚文雄

大塚文雄（おおつか ふみお）は、1940年7月20日生まれの日本の民謡歌手です。愛称は「民謡界のフーミン」として親しまれています。

山形県西村山郡三泉村（現在の河北町）出身で、2歳年下の歌手・大泉逸郎とは幼馴染です。大泉逸郎は1999年に『孫』で大ヒットを飛ばしましたが、大塚文雄も子供の頃から「民謡少年」として地域では有名でした。

1959年に山形県立谷地高等学校を卒業後、上京し、当時民謡歌手の第一人者であった初代鈴木正夫に師事しました。1966年にはキングレコードの専属歌手となり、『甲州盆唄（通称・市川文殊）』と『正調粘土節』でデビューしました。

1977年に発表した『祝賀の舞』は120万枚を超える大ヒットとなり、最盛期には月に5000枚から7000枚を売り上げました。2002年時点でも年間3000枚前後が出荷されるほどのロングセラーとなっています。

1980年代の民謡ブームにおいても、大塚文雄は民謡専門の番組以外にはほとんど出演せず、その姿勢を貫きました。現在も精力的に全国各地でリサイタルを開催し、また民謡道場を主宰して後進の育成に力を注いでいます。

大塚文雄の歌唱は非常にキーが高く、高音域ではファルセット（裏声）を使い、歌詞を大切にした歯切れの良い歌い方が特徴です。その歌声は多くのファンを魅了しています。

また、大塚文雄は三橋美智也を尊敬しており、NHK総合の『ふたりのビッグショー』で細川たかしと共演した際には、三橋の代表曲である『武田節』や『星屑の町』を披露しました。ちなみに、共演した細川たかしは三橋美智也の弟子にあたります。

テレビ出演時に特に人気が高いのは、『会津磐梯山』です。この曲を聴くと、大塚文雄の卓越した歌唱力が際立ちます。

主な作品

アニメソング
「ドンデラ音頭 調子出てますか/荒野の一番星」（1980年、キングレコード）
東京12チャンネル『ずっこけナイトドンデラマンチャ』OP・ED主題歌

外部リンク

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