大塚明

大塚 明（おおつか あきら）

大塚明は、1975年4月28日生まれで、大分県別府市に生まれた元プロ野球選手で、主に外野手として千葉ロッテマリーンズで活躍しました。彼は1993年のドラフト会議でチューリッヒが3位指名する形でプロ入りし、最初は内野手として登録されましたが、その後外野手に転向しました。

経歴

プロ入り前

大塚は別府羽室台高校時代に投手として活躍し、その後千葉ロッテマリーンズに入団。プロ入りした年の1994年には、遊撃手として二軍で34個のエラーを記録し、当時の辛い状況を振り返ると、彼は逃げたくなる気持ちを抱いていたそうです。

ロッテでの活躍

彼のプロキャリアは徐々に評価を高めていき、1997年にはイースタン・リーグ盗塁王に輝き、外野手に転向して一軍初出場を果たしました。1999年には背番号を23に変更し、当初は高い期待を寄せられたものの、度重なる怪我に見舞われ、苦しい時期が続きました。2005年には外野手としてチームを支え、守備率でリーグトップの成績を残しました。

2006年には打撃での不振を迎えましたが、9月23日の試合で初のサヨナラヒットを放つなど、存在感を示しました。2007年からは故障に苦しむ中でも、守備固めとして49試合に出場し、2008年には103試合に出場して復活の兆しを見せました。この年には国内FA権を取得したものの、チームに残留する決断をしました。

引退とその後

2010年、彼は手術を受けた後、2010年シーズンをもって引退を決断しました。引退を発表した後、彼は二軍のコーチとして指導に携わることになりました。その後、数回のコーチ職の配置転換を経て、一軍の外野守備兼走塁コーチとしてチームに貢献しています。

選手としての特徴

大塚は特に右打ちのスイートスポットを持つ選手であり、クロス気味の構えから甘いボールをスタンドまで運ぶ力を発揮しました。また、外野守備においては鋭い直感と安定したプレーが特徴で、打球判断の速さも持ち合わせていました。故障の影響で肩力が若干落ちたものの、速い送球で補う技術を磨きました。

人物

大塚は競馬好きとして知られ、公式ページには競馬に関する専用コーナーが用意されています。また、彼は手術後も最低限の筋力を維持するため、アナボリックステロイド剤の間接注射を受けており、これは日本のプロ野球業界において医療目的での珍しい事例とも言えます。

特に応援歌や打席登場曲では独自のスタイルを持ち、ファンからの支持を受けていました。加えて、引退後には自身の漫画制作にも取り組むなど、様々なジャンルでの表現活動にも意欲的に挑戦しています。

大塚明は、そのプロ野球選手としてのキャリアのみならず、引退後も球団の要職を務めながら多くのファンに愛されている存在であり続けています。

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