大塚甚之助

大塚甚之助は、1883年（明治16年）3月13日に生まれ、1951年（昭和26年）3月19日に没した、大正から昭和時代にかけての政治家、実業家、そして醸造家です。彼は衆議院議員を務め、静岡県会議長も歴任しました。

静岡県志太郡藤枝宿（現在の藤枝市）出身で、実家は酒造業を営んでいました。父である先代の大塚甚之助もまた、志太電気会社や藤相鉄道などを創設した実業家であり、地域経済の発展に尽力しました。この家系の背景が、後の甚之助の多岐にわたる活動に影響を与えたことは想像に難くありません。

甚之助は、藤枝町長、同町会議員、静岡県会議員、同副議長、そして議長というように、地方自治における要職を歴任しました。また、実業界においても静岡県鉄工組合連合会理事、同酒造組合連合会長、全国酒造組合中央会理事、藤相鉄道監査役、静岡県酒類販売社長など、様々な団体の役員を担い、その手腕を発揮しました。これらの役職は、彼が経済界においても重要な役割を果たしていたことを示しています。

1946年（昭和21年）4月に行われた第22回[[衆議院議員総選挙]]では、静岡全県区から出馬し見事当選。衆議院議員として1期を務めました。議員在任中は日本自由党に所属し、党の総務や衆議院請願委員長を歴任するなど、国政においても重要な役割を果たしました。

大塚甚之助は、地方自治から国政まで幅広い分野で活躍し、政治家、実業家、そして醸造家としての多才ぶりを発揮しました。彼の功績は、地域社会だけでなく、日本の政治経済にも深く刻まれています。その生涯は、地域経済の発展と政治の健全化に貢献した人物として、後世に語り継がれるべきでしょう。

参考資料として、以下の書籍や議会資料が挙げられます。

『第九十回帝国議会 衆議院議員名簿 昭和二十一年十月十一日現在』衆議院事務局
『議会制度七十年史 第11』衆議院、参議院 編
* 『静岡県歴史人物事典』静岡新聞社出版局 編

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