大屋敷正行

大屋敷正行のプロフィールと失踪

大屋敷正行（おおやしき まさゆき）は、1952年12月5日生まれの日本人男性で、北朝鮮による拉致の被害者と考えられています。特定失踪者問題調査会のリストにも掲載されており、彼の失踪は非常に懸念されています。1970年代の拉致事件の影響を受けた人物の一人として、その情報は徐々に明らかになっています。

失踪の経緯

彼は1969年7月27日に、友人と共に静岡県の沼津市にある海岸へオートバイで出かけ、バンガローに宿泊していました。その夜、トイレに行くと言って外に出たまま帰らず、枕元には腕時計や財布、免許証などが残されていました。このとき、彼はまだ16歳で、東京都立江東商業高等学校の2年生でした。

大屋敷は東京都江戸川区の出身で、当時の彼の身長は165から168センチ程度、やせ型であるとされています。また、彼の家族によると、父親はタンクローリーの運転手をしていたとのことです。

目撃情報と証言

1999年に韓国に亡命した北朝鮮の元国家安全保衛部指導員、権革によると、彼は1977年に大屋敷正行と接触したことがあると証言しています。その際、権革は大屋敷が日本の旅館に宿泊し、その後自動車で港に向かい、船に乗せられて北朝鮮へ連行されたとの情報を得たと述べています。また、大屋敷の性格についても彼は優しいと評し、特に権革が病気になった際に食料を持ってきてくれたというエピソードが印象深いと語っています。

大屋敷はスポーツにも秀でており、鉄棒や卓球が得意で、速く走る能力も持っていました。彼はまた、軍事的知識にも優れていたことが知られています。しかし、彼の体には上半身に焼けどの痕があり、愛煙家でもあったとの証言があります。

拉致の可能性

大屋敷の失踪に関しては、1968年から1969年にかけて失踪した他の高校生たちとも共通点があります。具体的には、斉藤裕、水島慎一、今井裕の3人もまた、高校生として同時期に失踪しており、特定失踪者問題調査会では、これらの事件が拉致事件である可能性が高いと見ています。特に、大屋敷や斉藤に関しては、北朝鮮での目撃証言があるため、その疑念は更に強まっています。

結論

大屋敷正行は未だに行方不明のままであり、彼の失踪は日本国内だけでなく国際的に注目されています。北朝鮮による日本人拉致問題の一環として、彼のケースは多くの人々に影響を与えています。彼の行方を追う努力は続いており、拉致問題の解決を目指す動きも活発です。

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