大山由里香

大山由里香は、1974年4月20日生まれの日本のプロボウラーです。大阪府岸和田市出身で、ライセンス番号305、29期生として株式会社900コーポレーションに所属しています。

幼少期からボウリングに親しみ、小学校1年生の時に親に連れられてボウリング場に行ったのが最初の体験でした。ボウリングシューズをプレゼントされたことをきっかけに、小学校2年生から本格的にボウリングを始め、小学校3年生の頃にはジュニア大会で準優勝を果たすほどの実力を持っていました。中学時代はバドミントン部に所属していましたが、毎日5キロのランニングと100回のスクワットをこなす傍ら、週に5日はボウリング場に通うという熱心さでした。

高校卒業後は、アルバイトやOLを経験しましたが、自身の性に合わないと感じていました。そんな中、弟である大山篤俊（現役プロボウラー）の影響もあり、プロボウラーの西村了の指導を受けるようになります。当初はプロになるつもりはなく、あくまで技術向上が目的でしたが、アマチュアとして出場したプロアマトーナメントで、プロ2期生の野村美枝子と決勝で対戦し、準優勝したことが転機となります。この経験から自信を深め、プロボウラーを意識するようになり、プロテストの受験を決意します。

両親からは反対されたものの、一度きりのチャンスを得てプロテストに挑戦。最初のうちはパニックになる場面もありましたが、持ち前の根性で乗り切り、1996年、22歳でプロボウラーとなりました。プロ入り後は、「美人プロボウラー」として注目を集めました。

1999年には、プロボウラーの最高峰である全日本女子プロボウリング選手権大会で、当時史上最年少で優勝を果たし、シード権を獲得。その後も数々の大会で好成績を残し、トップボウラーとしての地位を確立しました。大山は、「プレッシャーが好き」と公言しており、試合中は観客がいる方が集中できると語っています。

特徴的なのは、独特なプッシュアウェイと華麗なフォームです。身長は160cmと小柄ながらも筋肉質な体質で、血液型はAB型です。

2013年以降は、タイヨーパークレーンで西村了と共にアドバイザリースタッフとして勤務し、後進の指導にもあたっています。

主な成績として、1999年の全日本女子プロボウリング選手権大会優勝（当時史上最年少）、大津プリンスカップ優勝、2002年の関西女子オープン優勝、2010年の中国新聞杯広島オープンボウリングトーナメント優勝、2012年の中日杯東海女子オープン優勝、2013年のJFEカップ千葉女子オープンボウリングトーナメント優勝などが挙げられます。

著書に『大山由里香ボウリング・レッスン』があり、メディア出演としては、バラエティ番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」で、浜田雅功のコーチとして出演しました。

大山由里香は、その卓越した技術と勝負強さ、そして華やかな容姿で、多くのボウリングファンを魅了し続けているプロボウラーです。

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