大岩真由美

大岩真由美について

大岩真由美（おおいわ まゆみ、1972年4月11日生まれ）は、日本のサッカー界で顕著な業績を持つ指導者であり、元審判員で国際女子主審としても名を馳せています。彼女は現在、日本サッカー協会（JFA）の理事としてサッカー発展に寄与しています。

人物背景

大岩真由美は、北海道の室蘭市で生まれ育ちました。高校卒業後、サッカーの指導者としての道が開かれ、少年サッカーのコーチとしてキャリアをスタートさせました。この経験から、審判員の資格を取得することになり、選手としても活動を続けるために女子チームを立ち上げました。彼女の努力により、1995年には北海道で女性として初めて2級審判員の資格を取得し、1999年には女子1級審判員としての地位を確立しました。これにより、彼女はL・リーグ（現在のなでしこリーグ）で主審としての役割を担うようになりました。

国際審判としての活躍

2002年には、女子国際主審として登録され、カナダで開催された2002 FIFA U-19女子世界選手権に派遣されました。同大会では開幕戦であるアメリカとイングランドの対戦で主審を務め、日本人女性として初めてFIFA主催大会で笛を吹くという偉業を成し遂げました。さらに、2004年には、女性として初の1級審判員資格を取得し、2005年には日本フットボールリーグにおいて、女性として初めて主審を務めました。

彼女の審判者としての経歴は、このまま順調に進んでいきました。2006年には、全国高校選手権で初の女性主審としての役割を果たし、また同年には天皇杯の1回戦も任されました。2007年にはFIFA女子ワールドカップ中国大会において、2試合で主審を担当し、決勝戦では第4の審判員を務めるという栄誉を得ました。

引退後の活動

2007年に国際主審を引退した後、2008年シーズンの終了をもって現役審判を引退しました。彼女のラストマッチは、2009年1月1日に行われた全日本女子サッカー選手権大会の決勝戦で、日テレ・ベレーザ対INAC神戸レオネッサの試合でした。

引退後も大岩はサッカー界に貢献し、2009年には女性として初めてS級審判インストラクターを取得しました。その後、AFC審判インストラクターやFIFA審判インストラクターとして活動を続けました。彼女は2010年に室蘭大谷高等学校の女子サッカー部の監督に就任し、その下で多くの若手選手を指導し、高校サッカー界での成果も上げました。

さらに、日本サッカー協会の理事や特任理事、女子サッカーリーグの理事にも就任し、重要な役割を果たしています。特に、2021年にはJFA評議員に女性として初めて就任し、2022年には北海道サッカー協会および室蘭地区サッカー協会の副会長に選任されるなど、女性の立場を広げる活動に精力的に取り組んでいます。

結論

大岩真由美は、日本のサッカーにおいて多大な功績を残した人物であり、彼女の業績は多くの人々に背中を押す存在となっています。これからも彼女の活動がより多くの人々に影響を与え、サッカー界のさらなる発展に寄与することでしょう。

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